和歌山から世界へ!ジャパンSailGP U20 フォイリングキャンプ
10月10、11日、和歌山セーリングセンターで第4回目となる「Japan SailGP Team U20フォイリングキャンプ」が開催されました。世界を転戦するグローバルスポーツリーグ「SailGP」日本チームによるこのイベントは、次世代セーラーの育成・発掘プログラムです。(BHM編集部)
フォイリングキャンプは、2019年にリビエラシーボニアマリーナで2回、今年は1月に葉山で開催されました。フォイル艇(ワスプ=Waszp)を使用し、選手たちはコーチの指導を受けながら、初めてのフォイリングに挑戦します。
さらにフォイリングキャンプから選抜されたセーラーは、SailGP期間中に開催される「SAILGP INSPIRE RACING ☓ WASZP」(各国から選抜された選手が出場するヨットレース)に出場できる可能性があります。
今年2月にオーストラリア・シドニーで開催されたSAILGP INSPIRE RACINGには、日本代表として嶋倉照晃(霞ヶ浦高)、山崎アンナ(ノエビア/日本体育大)が出場しました。
今回のフォイリグキャンプは関東エリアを離れてはじめてのイベントです。参加したのは中学、高校の17名。地元和歌山の高校生を中心に、兵庫、東京、神奈川、高松、徳島、福岡からの参加もあり、フォイリングの興味が全国へ広がっているのが分かります。
コーチ陣は、早福和彦(日本SailGP、ソフトバンクチームジャパン、ニッポンチャレンジ)、後藤浩紀(SAILFAST。モス)、吉田雄悟(日本SailGP、ソフトバンクチームジャパン、ロンドン五輪代表)、渡部雄貴(日本SailGP、ナクラ17)、矢野伸一郎(レッドブル・フォイリングジェネレーション日本代表)という豪華な顔ぶれです。
10月11日初日は台風14号の影響で遅れて始まり、NPO「人と自然とまちづくり」理事の平井 研講師による「海洋環境セミナー」、モス級全日本チャンプの後藤浩紀コーチによるフォイリング講習がおこなわれました。
夕方になり台風の影響が弱くなったのを見計らって、午後4時から急遽出艇してフォイリング実習です。台風の影響で海に出るのは難しいと思われていただけに、わずかの時間でしたが嬉しい練習ができました。
2日目は、和歌山セーリングセンターの隣、浜の宮へ移動してビーチクリーンで始まりました。SailGPは環境活動にも取り組んでいて、プラスティック不使用、ゴミを最小限に抑え、エネルギーの使用を削減するなどのイベントシリーズを目標にしています。
ビーチクリーンを終えたらさっそく海へ。海上は8〜12ノットの絶好のフォイリングコンディションです。選手たちは4艇のワスプに交代で乗りながら、興奮のフォイリングを体験していました。
フォイリングキャンプは日没ギリギリまでおこなわれ、参加者たちはだんだんワスプに慣れてきましたが、ちょっと不完全燃焼気味です。慣れてくれば来るほど、もっと上手くなりたいという選手たちの表情が印象的でした。
日本SailGPチームによるフォイリングキャンプは、今後も開催されていく予定です。ぜひこれを機会にフォイリグに挑戦してください。次回開催をお楽しみに。
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