日本から3チーム参戦、チャイナカップ!
10月26〜30日の4日間、香港及び中国・深せんで「チャイナカップ・インターナショナルレガッタ」が開催されました。今年で6回目となるこのレガッタは、アメリカ、フランス、イギリス、ロシア、ニュージーランドなど世界中からセーラーが集まる、アジアで1、2位を争うハイレベルなキールボートレガッタです。(レポート/中山遼平・日本セーリング連盟キールボート強化委員会)
深せんで開催されたチャイナカップ。ディスマストもありました。photo Stefano Gattini/Studio Borlenghi
日本からは、ベネトウ40.7クラスに昨年クォータートン世界選手権記念カップ(1978年開催)を受賞した〈ゲフィオン〉、Soto27クラスに関西ヨットクラブから〈リソターダ〉、FarEast26クラスに中日韓親善レガッタ2位の〈ターコイズ〉が参加しました。筆者は、4日間とも〈ゲフィオン〉にクルーとして乗艇しました。
大会初日は、ベネトウ40.7クラスとIRCクラスのみ参加のオフショアレースで、香港島の東方沖からスタートし、島まわりをしながら、北東方向の深圳マリーナに向かう32マイルです。北東25ノットの強風コンディションで、風のシフトにより沖出しした艇団が大きくゲインしました。〈ゲフィオン〉も沖コースをとっており、喜ぶのも束の間、最後の島回航で艇団ごと大きなラルに捕まってしまいます。コース短縮が行われましたが、序盤から波乱の展開となりました。
2日目以降は、風上風下マークをラウンドするコースと深せんマリーナ周辺の島まわりコースで計7レースが行われました。ベネトウ40.7が30艇集まると一気にボルテージが高まります。
〈ゲフィオン〉はメンバー不足もあり、コンスタントに15ノット位の風が吹く状況の中、クルーワークで苦戦を強いられます。スターボード/ポートのケースや損傷によるリタイアもあり総合20位という結果に。悔しいですが来年以降の糧とするしかありません。
一方、オリンピック金メダリストなどプロセーラーを多数擁するニュージーランドの〈Vatti Sailing〉が5レースで1位をとるという圧倒的な成績で優勝を飾りました。FarEast26クラスでは〈ターコイズ〉が3位入賞、Soto27クラスでは〈リソターダ〉は最終日までもつれるも惜しくも5位となりました。
このレガッタでは、ロイヤル香港ヨットクラブや深せんシェラトンホテルで毎晩レセプションがあり、町を挙げての歓迎ムード。レース運営も素晴らしく、大会スタッフからは日本からもっと多くの強豪チームに参加してほしいとのことでした。チャイナカップは来年も開催される予定です。
◎China cup internatinal regatta
http://2010.chncup.com/en/
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