単独無寄港世界一周ヴァンデ・グローブ、スタートまで51日
9月17日、フランス・パリで世界一周ヨットレース「ヴァンデ・グローブ」記者会見がおこなわれました。この会見にアジア人で初めて、自身二度目の挑戦となる白石康次郎(DMG MORI セーリングチーム)が参加しました。(BHM編集部)
今年11月8日、フランス西部のレ・サーブル・ドロンヌをスタートするヴァンデ・グローブは、4年に一度開催される世界一周ヨットレースです。単独(シングルハンド)無寄港無補給で世界一周するこのレースの完走率は50パーセント。前大会に初出場した白石選手は南アフリカ沖でリタイアしましたが、再挑戦するべく準備を進めてきました。
記者会見ではビデオ参加を含めて33名のスキッパーが紹介されました。2020〜21年大会はフランス人以外10名が参加。そのうち18名が初出場です。また、女性が6名参加するのも本大会の特長で、例年2名程度(前年度は女性ゼロ)を考えると、女性選手の活躍が期待されます。
本大会の注目選手は、前大会2位で5度目の挑戦となるAlex Thomson(アレックス・トムソン、GBR)、そして前大会3位、4度目挑戦のJÉRÉMIE BEYOU(ジェレミー・ベユウ、FRA)です。両選手とも最新艇でArmel Le Cléac’h(アルメル・レ・クリーチ、FRA、前大会優勝)が持つ「74日3時間35分」の記録へ挑みます。
また、2020〜21年大会のもうひとつの注目は、ヴァンデ・グローブで採用される60フィート・モノハル艇、IMOCA(イモカ)の進化です。IMOCAにハイドロフォイル/水中翼が採用されたのは、前回2016〜17年大会から。今回33艇のうち19艇がフォイル艇で、7艇が2020年モデルの最新艇で世界一周レースに挑みます。
◎ヴァンデ・グローブ・過去参加艇数
第1回 1989〜90年 13艇
第2回 1992〜93年 15艇
第3回 1996〜97年 15艇
第4回 2000〜01年 24艇
第5回 2004〜05年 20艇
第6回 2008〜09年 30艇
第7回 2012〜13年 20艇
第8回 2016〜17年 29艇
第9回 2020〜21年 33艇
◎ヴァンデ・グローブ 2020〜21 出場選手
Fabrice AMEDEO:NEWREST – ART & FENÊTRES
Romain ATTANASIO:PURE – BEST WESTERN
Alexia BARRIER:TSE – 4MYPLANET
Yannick BESTAVEN:MAÎTRE COQ IV
Jérémie BEYOU:CHARAL
Arnaud BOISSIÈRES:LA MIE CÂLINE – ARTISANS ARTIPÔLE
Louis BURTON:BUREAU VALLÉE 2
Didac COSTA:ONE PLANET ONE OCEAN
Manuel COUSIN:GROUPE SÉTIN
Clarisse CREMER:BANQUE POPULAIRE X
Charlie DALIN:APIVIA
Samantha DAVIES:INITIATIVES-CŒUR
Sébastien DESTREMAU:MERCI
Benjamin DUTREUX:OMIA – WATER FAMILY
Kevin ESCOFFIER:PRB
Clément GIRAUD:COMPAGNIE DU LIT / JILITI
Pip HARE:MEDALLIA
Boris HERRMANN:SEA EXPLORER – YACHT CLUB DE MONACO
Ari HUUSELA:STARK
Isabelle JOSCHKE:MACSF
Jean LE CAM:YES WE CAM !
Stéphane LE DIRAISON:TIME FOR OCEANS
Miranda MERRON:CAMPAGNE DE FRANCE
Giancarlo PEDOTE:PRYSMIAN GROUP
Alan ROURA:LA FABRIQUE
Thomas RUYANT:LINKEDOUT
Damien SEGUIN:GROUPE APICIL
Kojiro SHIRAISHI:DMG MORI
Sébastien SIMON:ARKEA – PAPREC
Maxime SOREL:V AND B – MAYENNE
Alex THOMSON:HUGO BOSS
Armel TRIPON:L’OCCITANE EN PROVENCE
Nicolas TROUSSEL:CORUM L’ÉPARGNE