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日本女子、ワールドカップ銀メダル獲得

安定してメダル圏内を走るようになった近藤・田畑組。プリンセスソフィア杯では銀メダルを獲得した。撮影:平井淳一

サンケイビジネスアイ・コラム(37)
日本女子、ワールドカップ銀メダル獲得

ロンドン五輪まで1年3カ月。五輪前年となる今年は、日本代表を狙う選手にとって正念場となる。代表選考は、12月にオーストラリア・パースで開催される全五輪種目合同の世界選手権「ISAFセーリング・ワールドチャンピオンシップ」でおこなわれ、日本セーリング連盟が設けている基準をクリアした選手が代表候補となる。

4月初旬、スペイン・マヨルカ島パルマで、代表選考の前哨戦といえるプリンセスソフィア杯が開催された。ワールドカップ第3戦に位置づけられるこの大会は、セーリング好きで知られる同国のソフィア王妃の名前を冠におこなわれる国際大会だ。スペイン王室は、カルロス国王やフェリペ王太子がオリンピックに出場するほどのセーリング一族である。

プリンセスソフィア杯は、世界ランキング上位の選手が集まるハイレベルな大会である。ワールドカップは年間7戦用意され、この大会は欧州シリーズの第一弾となる。ワールドカップでいかに安定して上位に入るかが、五輪メダル獲得への近道といえる。

日本チームは、強風から軽風まで条件が変わるむずかしいコンディションで大活躍をみせた。2人乗り種目の470級に出場した松永鉄也・今村公彦組は自己最高順位となる4位入賞を果たし、女子の近藤愛・田畑和歌子組は序盤からフリートをリードして銀メダルを獲得。幸先の良いワールドカップ欧州遠征のスタートを切った。

欧州を転戦する日本選手は、この後、フランスへ渡り、さらにオランダ、イギリス、フィンランドの大会へと移動する。この長い遠征が終わる頃には、日本代表選考をある程度予想できるだろう。日本チームのヨーロッパ遠征に注目したい。(2011.4 文/平井淳一)

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