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浜名湖ビーチス・モス全日本、後藤優勝!

 9月21日、22日の2日間、浜名湖ビーチスマリーナでモス級全日本選手権が開催されました。今年の全日本には過去最多となる総勢19名ものモスセーラーが集まりました。参加者の年齢は、20代からなんと70代まで! モスを始めたばかりの方からベテランまでと幅広い顔ぶれです。(文/中川剛志、写真/ムラキノボル)

浜名湖で開催されたモス全日本。写真は優勝に歓喜する後藤選手

 現在世界中でもっとも注目を浴びているディンギーであるこのクラスには、オリンピックメダリスト、アメリカズカップセーラー、世界一周レース優勝者などが集まりハイレベルなフリートとなっています。

 そして、この全日本選手権にも日本の470、スナイプ、レーザー、シーホッパー、49er、J/24、マッチレースなどで活躍してきた選手が集まりました。

 日頃、走り合わせる機会の少ない選手にとって、第1レースは全日本に向けたトレーニング。艇の改良を重ねた結果が分かる緊張のスタートとなります。

 そんな第1レースは軽風コンディションで始まり、ニューセール、改良フォイルで臨んだ中川(筆者)が公式戦初のトップフィニッシュを決めます。

 しかし、それ以降は優勝候補の後藤選手が圧倒的なスピードでトップフィニッシュを連発。他選手とのレベルの違いを見せつけ総合優勝を決めました。

 2位争いは非常に僅差、ポート、スターボードのミートを繰り返し、マーク回航ごとに順位が入れ替わります。10ノットの風速でも20ノット近いスピードが出るモスは、たった一回タックやジャイブを失敗するだけで一気に100メートル以上遅れてしまうため、絶対にミスができない緊張のレースが続きました。

 そんな激しいレースを制したのは鈴木選手です。スプリングレガッタのリベンジを果たし総合2位となり、高橋選手が3位に入りました。

 2020年東京オリンピック開催が決まり、ひょっとしたらモスがオリンピック種目になるかも? と考えてる方もおられると思いますが、モスはオリンピックではなく、より速く走ることを追求していくでしょう。

 しかしながらモスはトレーニングボートに最適で、モスに乗れるようになると49erですら楽に感じるそうです。今後オリンピックを目指す選手はぜひモスに乗る事をおすすめします。

 さて、今年の世界選手権は10月13〜19日にハワイで開催され、日本からは後藤、鈴木、中川の3名が参加します。現地からのレポートをお楽しみに!

怒涛のスタート


選手制作によるモス全日本動画。オンボード映像がたくさんあって見ごたえあり!

2013年モス全日本成績表
全日本モスセーラー全員集合です
1位 後藤浩紀
2位 鈴木晶友
3位 高橋洸志


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