イエール・ワールドカップ。日本、メダルレース出場を掛けて終盤へ
4月29日、フランス「セーリングワールドカップ・イエール」3日目。快晴ながらも風の弱いイエールは、前日と同じように陸上待機で始まりました。昼から吹き出した弱い風でレース開始。前半組のRS:X級、470級、49er級は、風が徐々に落ちる展開で1レース(49erは2レース)のみの実施で、後半組と交代することになりました。(BHM編集部)
岸寄りの海面ではじまったRS:X級は、パンピングコンディションで1レースおこなわれました。減量により微軽風のスピードがアップしたという富澤 慎は、その言葉通り、ボートスピードを得たことでレースの組み立てもよく9位に。総合順位(16位)こそ変わりませんが、微軽風域を狙ったリオ対策の効果があらわれています。
また、RS:X級女子の伊勢田愛は、並み居る強敵のなかで風下いちばんのスタートを決め、クリアエアをつかむことに成功。タッキングポイントで、パフを掴んで上位で上マークをまわります。2上マークを8番で回航しますが、ダウンウインドで抜かれてしまい13位。
「スタートで飛び出してクリアな場所を走れたのがよかった。ダウンウインドは、セールをあおった後で止まる瞬間があり、ここで差を詰められてしまう。もったいないことをしました。今回は強風から微風まであり、自分に足りない部分がよく分かりました。毎レース、得るものがあり良い経験になっています」(伊勢田)
リオ五輪代表の伊勢田は、5月後半から約1カ月のリオ合宿を計画しています。本年度は、ワールドカップ・マイアミ、プリンセスソフィア杯に出場後、このイエールが(リオ五輪までで)最後のビッグレガッタ出場になります。軽風域で手応えを感じているようで、オリンピックまでの短い期間のなかでステップアップが期待されます。
セーリングワールドカップ・イエールは終盤戦に入りました。現時点でトップ10に入っていない日本勢は、明日30日の最終フリートレースが正念場です。実施レース数にもよりますが、よい風と成績に期待しましょう!
セーリングワールドカップ・イエール 大会3日目成績
470男子 参加39艇
1. AUS Mathew Belcher / William Ryan 6.00p
2. CRO Sime Fantela / Igor Marenic 8.00p
3. SWE Anton Dahlberg / Fredrik Bergstrom 19.00p
13. JPN 市野直毅/長谷川孝 47.00p
470女子 参加34艇
1. BRA Fernanda Oliveira / Ana Luiza Barbachan 14.00p
2. GBR Hannah Mills / Saskia Clark 15.00p
3. NZL Jo Aleh / Polly Powrie 16.00p
19. JPN 吉田 愛/吉岡美帆 63.00p
49er 参加40艇
1. NZL Peter Burling / Blair Tuke 24.00p
2. AUS William Phillips / Sam Phillips 61.00p
3. DEN Jonas Warrer / Christian Peter Lubeck 63.00p
33. JPN 牧野幸雄/高橋賢次 175.00p
RS:X男子 参加40艇
1. GBR Nick Dempsey 32.00p
2. POL Piotr Myszka 35.00p
3. FRA Louis Giard 35.00p
16. JPN 富澤 慎 80.00p
RS:X女子 参加40艇
1. POL Zofia Noceti-Klepacka 21.00p
2. GBR Bryony Shaw 31.00p
3. ITA Flavia Tartaglini 37.00p
26. JPN 伊勢田愛 138.00p
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