連載第22回 空飛ぶ日記「再び空を飛ぶ決意をする」
みなさん、こんにちは。世界のヨットレース、セーリングニュース&コラムを配信するバルクヘッドマガジン編集長です。読者のみなさんは、覚えてくれているでしょうか? このたび連載記事「空飛ぶ日記」を復活することになりました。(BHM編集部)
えーと、以前の記事が2018年3月なので、2年以上も空けてしまったことになります。実際に1年以上、飛んでいません。この失態は編集長の怠惰そのもの。楽しみにしていた方には大変長らくお待たせしました。
バルクヘッドマガジンの連載記事「空飛ぶ日記」を知らない方のために簡単に説明すると、、、。ひとり乗りモノハル・フォイリング艇の代名詞、モス(MACH 2)をバルクヘッドマガジン編集長が乗りこなすまでの奮闘記、成長記録、といった感じでしょうか。
本当に成長したの?と聞かれると、胸を張ってハイと答える自信はなく、2年前はフォイリング・ジャイブができずに挫折した記憶があります。いや、モスの思い出の9割は、つらいことばかりで、真冬の海を泳ぎまくる。着艇できずに救助される。風が強くて沈起こしできない。いろんな所が壊れて修理を繰り返す、などなど。
「空飛ぶ日記」は、知識だけはあるけれど、セーリングがそんなに上手ではない編集長が、初心者の気持ちになってフォイリングに挑戦するという連載記事です。みなさん、よろしくお願いいたします。
さて、2020年6月、緊急事態宣言明け。いざ飛ぼうとしても〈BULKHEAD〉号はすぐに乗れる状態じゃありません。ヨットはしばらく乗っていないと壊れてしまうのです。
乗り物ってみんなそうですよね。自転車もクルマもバイクも同じ。乗っていないとエンジンが機嫌を損ねるだけなく、パーツが壊れていたり、破れていたり、しばらくカバーを開けないと小動物の寝床になっていたりします。
そのため、初夏の陽気の下、〈BULKHEAD〉号の修理、メンテをはじめています。ウイングのトランポリンが破けているので、葉山の優秀なセールメーカーに修理を依頼し、両舷についているエアバッグが壊れてしまっていたのでオーストラリアのメーカーに発注し、古くなっているリギンやシートを交換しています。
新型コロナウイルスの感染拡大で、世界のヨットレースがキャンセル、延期されている最中、編集長の仕事はデスクワークが中心です。室内にいると気持ちが煮詰まってくるので、3密を避けてひとりハーバーで船をあれこれいじっています。
船っていじっているだけで楽しいものですね。シートのアレンジをあれこれ考えるのもおもしろい。さあ、メンテナンスももう少しで終了します。他に壊れているパーツがなければ、近々空を飛べると思うので、みなさん(あんまり期待せず)お待ち下さい。
- 連載 バルクヘッドマガジン編集長の空飛ぶ日記http://ur2.link/Q43V