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写真で振り返る日本のヨットレース、この10年(3)

江の島は世界でもトップクラスの荒れる海面です。写真は、雨、強風、大波の荒れた中でおこなわれた2009年OP級ナショナルチーム選考

 15歳までの子どもたちが乗るオプティミスト級(OP級)は、強風や海が荒れた場面で高い帆走性能を発揮します。大人が乗るには困難な大波や強風のなかでも子どもたちはセーリングできるのです。(BHM編集部)

 いまから11年前、2009年3月に江の島で開催されたナショナルチーム選考会3日目は、春の嵐が吹き荒れました。風は20ノット(10m/s)以上の強風。南西からうねりが入り、OP級のマストトップがすべて隠れてしまうほどです。

 レース海面と同じように、レース内容も大荒れとなりました。おこなわれた2レースともトップグループがまとまって第1上マークを見間違えてしまったのです。

 これはOP級のレースではよくあることで、船に乗ったとき視点が低くくなる子供(OP級)ならではの問題かもしれません。さらに江の島特有の大波が加わり、回航マークを探すのが困難になりました。

 荒れた海で撮影するととても迫力のある写真が撮れるので好きですが、使用している撮影機材にはやさしくありません。この日、購入したばかりの新品のカメラを壊してしまったので、どうしても忘れられない1日になりました。

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