オーストラリア・ソレントで開催されるRS:X女子日本代表選考プレビュー
2月25〜29日、豪オーストラリア・ソレントでRS:X世界選手権が開催されます。RS:X女子の日本代表選考最終戦を兼ねるこの大会に、男子1名、女子7名が出場します。(BHM編集部)
RS:X男子の日本代表は、昨年9月の世界選手権の結果から富澤 慎(トヨタ自動車東日本)に内定したため代表選考は終了しています。今回はRS:X女子の最終選考となります。
RS:X女子の選考指定大会は、昨年4月にスペイン・マヨルカ島で開催されたヨーロッパ選手権をはじめに、ワールドカップ江の島、伊ガルダ世界選手権、そして、今回の豪ソレント世界選手権です。
これまでに獲得しているポイントは次の通りです。最終選考を前に須長由季(ミキハウス)が、伊勢田愛(鳥取県地域振興部)を21点リード。須長の逃げ切りか、それとも後続の選手が逆転できるのかに注目が集まります。
RS:X女子 最終選考直前の日本選手獲得ポイント
須長由季 99点
伊勢田愛 78点
大西富士子 56点
小嶺恵美 53点
新嶋莉奈 38点
松浦花咲実 25点
山辺美希 12点
原 百花 6点
選考得点に大きく影響しそうなのがエントリー数です。最終エントリーリストはまだ発表されていませんが、例年よりも参加艇が少ない事情があります。現時点のエントリー数は、男子75艇、女子47艇。昨年のワールドは男子129艇、女子106艇だったことから大幅に減少したことがわかります。
理由のひとつは、すでに代表が決まった国では代表選手しか出場しないことがあげられます。RS:X級は東京五輪で種目として姿を消すので、ほとんどの国のパリ五輪を目指す次世代は出場しません。
ほかにも、RS:X級の強豪国である中国が、新型コロナウィルスの影響でオーストラリアへ入国できず、参加していないこと少ない参加艇数の理由です。
RS:X級の東京五輪出場国枠は27カ国。本大会では23カ国しか出場しておらず、出場すれば全員にポイントが加算される仕組みです。47艇(2月21日現在)しか出場しなければ、47位で1点獲得、金メダルで47点+ボーナスポイント24点、10位で37点、20位で27点が与えられることになります(JSAFオリンピック強化委員会 東京オリンピック代表選考方法による)。
つまり、エントリー数が少なければ、上位に入った場合のポイント獲得は少なくなる可能性が高く、逆転を狙うにはいつも以上の成績をあげることが求められます。
RS:X女子は予選・決勝のフォーマットを取らず、1フリートでおこなわれ、29日の最終日は上位10艇によるメダルレースと最終順位を決めるフリートレースがおこなわれる予定です。
◎2020 Sorrento RS:X World Windsurfing Championships
http://www.rsxclass.org/worlds2020/
パリ五輪から採用される「iQフォイル」のうわさ
昨年、ワールドセーリング総会で決定したウインドサーフィン種目の新艇種「iQフォイル」。2024年のパリ五輪ではウインドサーフィン男女は、RS:XからiQフォイルに変更されます(オリンピックに関係するRS:X世界選手権は本大会が最後になります)。その名の通り、フォイルにより飛んで走るのが特長で、今年の初夏頃から世界各国へ供給が開始されるとのこと。iQフォイルはスターボード社製でタイで生産されます。レースフォーマットは決定しておらず、コースレース、スラローム、ロング(マラソン)などのアイデアが出ているようです。
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