大西洋横断達成!マルティニーク島から鈴木晶友選手コメント
11月20日、ミニトランザットを完走し、大西洋横断を達成した鈴木晶友選手。フィニッシュ地点のマルティニーク島からコメントが届きましたので紹介します。あらためて大西洋横断、おめでとうございます!(BHM編集部)
日没間際、フィニッシュした鈴木選手。ラス・パルマスからマルティニーク島まで第2レグの所要時間は17日6時間58分でした。photo by Baptiste BLANCHARD / MINI-TARANSAT LA BOULANGERE
『子供の頃からの夢だった大陸間横断を、ミニトランザットを達成することで実現でき心からうれしく思います。
うれしい反面、この大きなチャレンジを終えてしまったことへのさびしさもあり、フィニッシュから一夜明けた今は「ミニトランザットロス」状態です。
第2レグの2700マイルは、想像を遥かに超える苦難の日々でした。スタート直後にオートパイロットの油圧モーターが不調になり、レース初日から予備に切り替えて走りました。
予備はそこまで耐久性があるものではなく、油圧モーターをどうにか直そうと試行錯誤した結果、最終的にはモーターを分解し、奇跡的に回復させることができました。
子供時代にミニ四駆のモーターを分解して遊んでいた経験が、まさかここで役立つとは思いませんでした。
天気の状態が不安定だったレース中盤では、朝晩問わずスコールとサンダーストームに追われる日々を送りました。
ここでの約1周間は安心して休める日がなく、心身ともに疲労困憊しました。そんなときはVHFでセーラー同士「がんばってフィニッシュしよう!」と元気を与え合いながら走りました。
つらいのは僕だけじゃない、みんなもがんばってるんだ。と思うと前向きな気持ちになれました。
レースを終えてマリーナに入港すると、一緒に戦い、支え合って大西洋を横断したセーラーたちが大きな歓声とともに出迎えてくれました。
到着した喜びがひときわ大きくなりました。その後も顔を合わせると、互いを称え合い、レースの話が尽きません。
いまもまだここマルティニークを目指してセーリングを続けているセーラーたちがいます。一緒に美味しいラム酒を飲めるよう、最後まで彼らの到着を待ちます。
色々なことがありすぎてまとめきれませんが、多くのみなさま、応援いただき本当にありがとうございました!』
11月21日 鈴木晶友
フィニッシュ直後、出迎えに海へ出た奥さんの紀子さんと。photo by Baptiste BLANCHARD / MINI-TARANSAT LA BOULANGERE
◎Mini Transat
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