京都府立医科大が優勝!浜名湖で激戦を繰り広げた第70回西医体ヨット部門
8月11日〜13日、「第70回西日本医科学生体育大会(西医体)ヨット部門」が、静岡県浜松市の浜名湖(三ヶ日青年の家ヨットハーバー)で開催されました。今年も、470、スナイプそれぞれで各校1艇のみのエントリーで、各校の歴史とプライドをかけた熱い戦いが繰り広げられました。(レポート・写真提供/高蓋寿朗)
浜名湖で開催された西医体。写真は優勝の京都府立医大,2位の和歌山医大,3位の広島大,2年前の優勝校の宮崎大
初日は、南西からのシーブリーズが4〜7m/s、ブローでは10m/s前後まで吹き上がるというコンディションで、京都府立医科大学(京府医)、広島大、和歌山県立医科大学(和医大)と、実力あるチームが両クラスで結果をそろえてきました。
2日目も朝から5m/s前後の風が入り、午前中のレースは予定通り行われ、やはり上位は混戦模様でした。午後はさらに風が吹き上がる予想で、中風以上を得意とするチームが混戦から抜け出してくるかと思われました。
ところが、午後の出艇前から、浜名湖を中心とした地域で雷雲が発達し、雷鳴と突風とともに強い雨が降り、午後の3レースが中止となりました。
このため、この時点で7レース消化し、京府医、広島大、和医大がやはり僅差で総合優勝争いという展開に。最終日となる3日目は、最大2レースが予定され、計9レースで2カットのため、事実上この3校が優勝のチャンスを残すという状況になりました。
京府医、広島大、和医大が優勝争い
最終日は朝から晴れ、9時過ぎに沖からシーブリーズが入ってきました。上位3校にとっては、お互いにおさえ合っていると、結果的に全体での順位を落としてしまうリスクもあり、難しい2レースになると思われました。
そして、予想通り両クラスとも実力校5艇程度がスタート時からせめぎ合う展開となりました。結果、2レースを2〜5位としっかりまとめた京府医が逃げ切り、総合優勝を決めました。
優勝の京府医が1位をとったのは、両クラスあわせても1レースのみという、その派手さはないものの堅実な戦いぶりが光った大会でした。
また、昨年の大会で総合上位となった大学をおさえて、西医体では比較的歴史の古い3校が活躍し、昨年の記事の中でも期待をよせていた「古豪復活」がまさに現実となった大会でもあったと思います。
10年ほど前、各校の部員が減少し、なんとなく大会全体の元気がない時期もありましたが、今年はハーバーがかつてない多くの選手の姿であふれ、この大会の盛り上がりを実感しました。
このレースが現役最後の大会となるある選手は、試合前は「とりたいメダルの色に染めました」と金髪の頭をかきながら笑顔を見せ、試合後は違う色のメダルを首にかけながら「次の病院実習前には黒色に染め直します」とまた違う笑顔を見せていました。
そんな、西医体ならではの「笑顔」が来年も見られることを楽しみにしています。2019年の西医体ヨット部門は琵琶湖で開催される予定です。
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