熱血開幕!蒲郡全日本インカレ個人戦初日
8月31〜9月2日まで、愛知県蒲郡で全日本学生ヨット個人選手権(インカレ)が開催されます。このインカレ個人戦は、学校単位の団体戦となる全日本インカレと違い、その名の通り、個人に焦点があてられる大会です。クラスは、470級、スナイプ級に、シングルハンド級(シーホッパー、レーザー)が加わります。(BHM編集部)
蒲郡で開幕したインカレ個人戦。全日本インカレの行方を占う意味でも重要な大会です。photo by Junichi Hirai
レース内容は、全日本インカレと大きく異なり、チーム(仲間)を意識せず、選手たちは個人成績だけを目指して、自分だけのセーリングができるという特長があります。また、バルクヘッドマガジン的には毎年秋におこなわれる全日本インカレを予想する上でも重要な大会で、「どの大学の、どの選手が、現時点でどれほどの実力があるのか」を見る絶好の機会でもあります。
昨年の個人戦では、強風のために1日のみ3レース実施。この3レースで1レースがカットされるという変則スコアリングで波乱を呼びましたが、今年は全8レース予定、6レース以上でもっとも悪い1レースの成績がカットされるという得点方法に変更されています。
エントリーは、各水域予選を勝ち抜いた470級46艇、スナイプ級46艇、シングルハンド12艇。大会初日は開会式の後、午後から5〜6メートルの風で3レースおこなわれました。
事前予想は、昨日公開した「インカレ個人戦 展望と解説」をご覧ください。3レースを終えて、順当な選手が勝ち上がってきています。予想以上の活躍を見せたのは、470級に出場する日本経済大です。同大学は、九州予選で上位6位を独占。本日の3レースも日経大が全レーストップ。さらにトップ3に入れ替わりはあるものの見事な横綱相撲を見せつけました。まるで、大学内の練習レースをやっているかのようです。
◎大会初日 日本経済大の成績
1. 土居/石井 2-1-1
2. 岩下/磯崎 3-3-4
3. 山本/高瀬 8-2-3
7. 波多江/畑山 11-9-7
18. 今村/外薗 1-OCS-2
31. 高瀬/津留 17-DNF-22
しかし、ボートから観戦していた松永鉄也(スリーボンド・北京五輪7位)からは、「日経大の走りが特別に優れているようにはみえない。他が悪いだけではないか」との手厳しいコメントを付け足しておきます。
スナイプ級は、同志社大の西村/中川が好調です。本日1-1-2位。後続をハーフレグ離してフィニッシュする場面もあり、学生超の実力を発揮しました。続いて、早稲田大の加藤/櫛田(8点)、明治大の横田/船橋(17点)が後を追います。また、12艇出場するシングルハンドでは、鹿屋体育大の元津大地(2011年ユースワールド420級準優勝)が3レーストップで独走態勢に入っています。
明日大会2日目は4レースが予定されています。日経大、同志社・西村を阻むチームはあらわれるのか?
同志社大の西村/中川。西村は昨年の全日本スナイプでは総合6位、学生トップの成績を残しています。photo by Junichi Hirai
日経大の土居/石川。「今年も優勝を狙っています!」と力強い土居一斗。ライバルはチームメンバーか? photo by Junichi Hirai
シングルハンドクラス。全日本インカレに出場できない選手やルーキーを育てるという意味もある、インカレ個人戦だけに設けられているクラスです。photo by Junichi Hirai
昨夏より活動を休止していた関西大が今年3月から復帰して、蒲郡に元気な姿を見せてくれました。休止していたにも関わらず現在の部員は46名の大所帯です。「みなさんの力で復活することができました。休止していましたが、いまは学年の壁がなくなってチームの結束が強まった感じがします。まだまだ練習不足ですが、がんばります!」。photo by Junichi Hirai
各大学はチームウエアを揃えています。チームウエアは昔からありますが、その時代の流行りがあって興味深いものです。夏はポロシャツ派が多いようです。photo by Junichi Hirai
◎愛知県ヨット連盟(成績等)
http://www.ayf.jp/
わたしたちは走り続けるセーラーを応援します
BULKHEAD magazine supported by
SAILFAST
ウルマンセイルスジャパン
丸玉運送
ネオネットマリン
ノースセールジャパン
アビームコンサルティング
トーヨーアサノ
SWING
コスモマリン
葉山セーリングカレッジ
Gill Japan/フォーチュン
JIB
一点鐘
VELOCITEK
パフォーマンス セイルクラフト ジャパン
エイ・シー・ティー
ハーケンジャパン
ファクトリーゼロ