Loading

【470全日本】岡田奎樹/外薗潤平が初の全日本チャンピオンに

 8月23日、「YAMAHA470級全日本選手権」が最終日を迎えました。微風下で行われたメダルレースを制したのは岡田奎樹(早稲田大)/外薗潤平(九州旅客鉄道)。大学生スキッパーが五輪金メダリストをおさえ、全日本タイトルを手にしました。(レポート/西朝子)

21055905_1561951833864237_6049745592120959647_o
表彰台にあがるトップ3チーム。photo by Junichi Hirai

 大会最終日は今大会を象徴するように、再び微風コンディションとなりました。そんな中、海上にはレースを見ようとたくさんの観戦艇がレース海面に集まります。乗っていたのは昨日まで共に戦っていた選手たちや、大学生セーラーたちです。

 メダルレース、第1マークをトップで回航したのは、決勝シリーズ8位でメダルレースに進んだ出道/中川。しかし、続く第2マークで決勝シリーズ2位の磯崎/高柳が逆転に成功。このままいけば磯崎/高柳組が優勝ですが、トップ10で争うメダルレースはスタートからフィニッシュまで接近戦となり、最後まで目が離せない展開となりました。

 そして最後にやはりドラマが待っていました。船団のトップを行く磯崎/高柳組がマークへ向かうコースを僅かに外れてしまいます。すぐに修正しましたが、その間に後続の岡田/外薗が先行し、トップフィニッシュ。磯崎/高柳組は総合4位まで順位を落とし、また決勝シリーズ1位でメダルレースの臨んだ市野/長谷川は8位でフィニッシュして総合3位となったため、岡田/外薗が逆転で全日本タイトルを手にしました。

「最後はやっぱり悔しい結果でした。総合2位というポジションだったので、全日本で優勝するためにはとにかくメダルレースでトップをとらなきゃと、思った以上にプレッシャーがあったのかもれません」(高柳)。

「ちょっとラッキーな面もありましたが、全日本で優勝できてとても嬉しいです。岡田とは即席のコンビですが、いいコミュニケーションがとれたと思います」(外薗)

「東京五輪を目指したいと思っていますが、僕はまだコンビが固まっていません。でも今はいろいろな人と乗ることで、知識やテクニックを増やし吸収していこうと思っています。全日本に続いて、ジュニアワールドが行われるので、そこでもまた金メダルが取れるようにがんばっていきたいです」(岡田)

 46回目の全日本は、ロンドン五輪金メダリストのベルチャー/ライアンをおさえ、日本人勢が表彰台を守りました。東京五輪までは毎年、このようなハイレベルな戦いが繰り広げられるのでしょう。470級の戦いは、今後さらにヒートアップしそうです。

 全日本選手権は終わりましたが、8月26日〜9月2日にかけて「470級ジュニア世界選手権」のレースが開催されます。全日本優勝の岡田は、ディフェンディングチャンピオンとしてこの大会にも出場します。全日本女子優勝の宇田川/関も出場します。レース開始は8月28日から。江の島沖で再び熱戦が繰り広げられます。

20935125_1561952003864220_7123473291474210193_o
女子は1位スペイン、2位宇田川真乃/関 友里恵(全日本女子優勝)、3位フランスでした。photo by Junichi Hirai


470全日本最終日ハイライト映像

470級全日本選手権 最終成績
1. 岡田圭樹/外薗潤平 51点
2. 磯崎哲也/高柳 彬 56点
3. 市野直毅/長谷川 孝 61点
4. Mathew Belcher/Will Ryan 74点
5. Hippolyte Machetti/Sidoine Dantes 78点
6. 出道耕輔/中川大河 82点
7. Carl-Fredrik Rock/Marcus Dackhammar 85点
8. Deniz Cinar/Ates Cinar 87点
9. 今村 亮/大嶋龍介 92点
10. 土居一斗/木村直矢 92点

2017-08-23_01
2017年度470全日本総合成績

◎バルクヘッドマガジン・全日本470フォトギャラリー
http://urx2.nu/FngT
◎全日本470選手権(成績速報、トラッキング等)
http://www.alljpn470.org/

====================================
わたしたちは走り続けるセーラーを応援します
BULKHEAD magazine supported by
日本レジャーチャンネル
ベイトリップ セーリング
パフォーマンス セイルクラフト ジャパン
SAILFAST
ウルマンセイルスジャパン
ノースセールジャパン
アビームコンサルティング
トーヨーアサノ
リビエラリゾート
Velocitek
コスモマリン
JIB
一点鐘
エイ・シー・ティー
ファクトリーゼロ

CATEGORY:  DINGHYINSHORENEWSSPECIAL