江の島ファイアーボール級ミッドサマー
8月11、12日、神奈川県江の島沖で「ファイアーボール級ミッドサマーレガッタ」が開催された。今回は、江の島と葉山から10艇が参加。天候は1日目、2日目ともに南西の軽風から強風のコンディションで合計8レースを消化した。(レポート/ファイアーボール協会・下間)
江の島で開催されたミッドサマー。火の玉=日の丸。このボートが470級の代わりに五輪種目に選ばれていたら、絶対に燃えますね。写真:ファイアーボール協会
初日第1レース、風速は4メートル程度で、ややチョッピーなコンディション。艇速差が出にくい風域の中、全艇ある程度まとまって第1マークへアプローチ。本レースが大学卒業以来の復帰戦となる鎌田/森は、全日本チャンプ加藤/熊谷を相手にスラムダンクタックを仕掛けるなど、ブランクを感じさせない果敢な走りを見せる。混戦の中、下間/鶴本が辛くも後続を抑えてトップフィニッシュ。
第2レース以降は徐々に風速が上がり、各艇のボートスピードにばらつきが出てくる展開に。地力に勝る加藤/熊谷が始終安定した走りを見せ本レースを制した。この勢いのまま、続く第3、第4レースも加藤/熊谷がトップフィニッシュ。初日を最高のかたちで折り返す。
2日目は、前日に比べて波は穏やかだが、周期的に風の強弱があるコンディションとなった。第5レース、風速4メートル程度の中スタート。先に抜け出したのが黒田/佐藤の学生+社会人コンビ。軽風を得意とする彼らが全マークトップ回航、他を寄せつけない走りを披露した。
続く第6レース、前日同様徐々に風が上がる展開。石井/伊藤が、食い下がる加藤/熊谷を抑えてトップフィニッシュ。ベテランらしい隙のない走りを見せた。
第7、第8レースで風はさらに強さを増し、マックス10メートル程度に。初日同様、この風域では頭ひとつ飛びぬけている加藤/熊谷が圧巻の走りで優勝を決め、見事昨年の雪辱を果たした。
全体としては、若手を中心にフリートのレベルは上がってきているように見受けられるが、残念ながら強風域での実力不足感は否めない。引き続き各自精進を重ね、全体として強く厚みのある世界と戦えるフリートへと成長することを期待したい。
ファイアーボール協会では、普段他艇種で活動されている方の参加も歓迎しております。興味のある方は、jpn14509@gmail.com(広報・下間:シモツマ)まで。
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