【テーザー】クライマックス蒲郡。高橋/杉浦が再びトップフィニッシュ
レイデイ明けの8月5日、豊田自動織機 海陽ヨットハーバー沖でテーザー級ヨット世界選手権大会の熱戦が再開されました。今日は風の風向や風速が変わりやすく、上位陣も苦戦する難しいコンディション。そんな中、日本勢の健闘が光りました。(レポート/西 朝子 テーザーワールド実行委員会)
レイデイ明けの5日目。シリーズ前半戦に比べて風は弱まり、軽風コンディションで2レースおこなわれました。photo by Junichi Hirai
第1レースを制したのは、全日本チャンピオンの高橋洸志/杉浦博之です。レース序盤から好位置に付けると、レグ毎に順位を上げ、終盤はロバート/ニコル・ダグラスとの一騎打ちに。最後のアップウインドでも互いに譲らず、決着はフィニッシュライン上の勝負となりました。スターボートアプローチの高橋/杉浦と、ポートアプローチのダグラス組。最後は権利を上手く施行した高橋/杉浦が僅かにリードし、トップフィニッシュを飾りました。
2度目のトップフィニッシュを飾った高橋洸志/杉浦博之。photo by Junichi Hirai
風が徐々に落ちる中でスタートした第2レース。最初のアップウインドで風のシフトをうまく掴んだのが、風上側からスタートしたリック・ロングボトム/ダリル・ベントリー(AUS)と、大橋太一/中澤大三郎です。2艇のデッドヒートは最初から最後まで続きましたが、冷静なレース運びで相手艇をしっかり押さえたロングボトム/ベントリーが先にフィニッシュラインを切りました。
「テーザー級の走らせ方にはコツがある。日本艇がぴったり後ろからついてきたけれど、私は1984年から乗っているからね。落ち着いて、安定した走りを心がけた。テーザー級の良さは、アットホームなクラスである反面、すごくシビアなレースもできること」(リック・ロングボトム)
リック・ロングボトム/ダリル・ベントリー。photo by Junichi Hirai
「得意な風域ということもあり、ようやく自分たちの走りができた。テーザー級は、きちんとトリムすれば一気に加速するけれど、すぐに失速もする非常にテクニカルなクラス。世界大会に出てみて、改めてレベルの高さを知ることができた。当初の目標はもっと高かったけれど、今は10位以内を目指したい」(大橋太一)
大橋太一/中澤大三郎。photo by Junichi Hirai
11レースを終えて首位を守っているのは、16ポイントのジョナサン/リビージョンソン・マッキー(USA)。2位は38ポイントのクリス・ダンス/ジェレミー・エルムズリー(AUS)、3位は40ポイントのダグラス組、4位に48ポイントのロングボトム/ベントリーが続いています。
最終日の8月6日は、最終1レースを予定しています。テーザー級の新チャンピオンが決まります。
トップを保守するマッキー夫妻。photo by Junichi Hirai
真夏の蒲郡で開催中のテーザーワールド。日曜が最終日です。photo by Junichi Hirai
テーザーワールド・ダイジェスト映像
◎Tasar World Championship 2017
http://tasarworlds2017.org/
◎テーザーワールド バルクヘッドマガジン・フォトギャラリー
http://ur0.pw/F4kU
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