東京五輪を視野に新ジェネレーションが江の島に集合!49er&FX級全日本選手権
11月26日、27日、江の島で「全日本49er/49erFX選手権」が開催されました。26日は北風に恵まれ5レースを実施し、27日は軽風コンディションとなりました。(レポート・写真/有田浩介)
49er、FX合同で開催された全日本選手権。東京五輪を目指す若手チームが江の島に集合しました
49er級は、五輪3大会連続出場の牧野/高橋ペア(トヨタ自動車東日本)を古谷/八山ペア(SPN)が破り、見事初優勝を飾りました。
「トヨタ東日本チームはリオ五輪後、1度も練習していない状態。万全の状態ではなかったとしても、あこがれの先輩に勝てたことは正直とってもうれしいです」(古谷信玄)
「北風でのレースで風の振れが大きく、それがうまく僕らにハマった。ボートコントロールやボートスピード、接戦での戦術などはトヨタ東日本チームからたくさん学ぶことがありました」(八山慎司)
その他の結果は、川田/井上ペア(無所属)は3位、鷲山/水野ペア(マサキクラブ)は4位、そして、中野/山中ペア(Nara Sailing Federation)は5位となりました。
49erFX級は、男女混合で出場した早稲田大学の深沢/小泉ペアが優勝。深沢は昨年に続き2年連続の優勝となりました。
「全日本に出ると決まってから、1度も一緒に練習できませんでした。コンビネーションなど不安を抱えていましたが、2日目で2人の息が合い、良い成績を残せました。でも、最終レースまで勝者はわからず接戦でした。その緊張の中、最終レーストップでフィニッシュできて優勝できたことはうれしい。とても自信になりました」(深沢瑛里)
49erFX優勝の深沢/小泉。2人はユースアメリカズカップ日本チームのメンバーです
「練習期間がほとんどない中で優勝することができて、自信につながりました。FXと49erの違いはマストとセールだけで、基本的な考え方は同じなので、ヨットとレースとして良い経験になった。2月にニュージーランドの大会に49erで出場する予定なので、そこにつなげていきたい」(小泉維吹)
その他、リオ五輪出場の高野芹奈の新ペア、山崎/高野ペア(ノエビア)は初日の5レースを終えた時点で1位につくも、軽風の2日目はアップダウンが目立ち3位で終えました。
また、現在のFXではペア歴最長となる波多江/板倉ペア(豊田自動車織機)は、安定の走りで上位をキープし、最終レースの結果で残念ながら2位で大会を終えました。今大会唯一の海外勢となったニュージーランドのErica Dawson/Cecile Laquetteペアは5位になりました。
リオ五輪の日本代表選考を戦った松苗幸希は、地元神奈川の村山仁美と組んで調整出場。同じくリオ五輪のオリンピックキャンペーンを松苗と戦った原田小夜子は、新たに永松瀬羅(早稲田大学4年)と新ペアを組んで出場しました。永松は大会前の練習で肋骨を負傷し、また、今大会でFXに乗るのが10回目との事でしたが、第5レースで見事に1位フィニッシュ、総合4位で終わりました。
本大会を振り返り、49er級優勝の古谷/八山ペアは「49erがエキサイティングで面白い、ヨットのイメージが変わるハイパフォーマンスボートだという事を知ってもらいたい。スピードがあり、不安定な船のためコントロールがとても難しいのが特徴で、トップ選手でも波が高い海面では転覆することも珍しくありません。またオリンピックではジェネカーに国旗がカラーリングされるので、外から見ていてもどの国が何番目を走っているのか分かる。 2020年東京五輪では、僕らが1番で日本の国旗を掲げるシーンを見てもらいたい!」と今後の意気込みを話しました。
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