ガルダ湖はフォイリングに最高のロケーション。「フォイリングウィーク」レポート2
7月6日、イタリア・ガルダ湖マルチェージネで開催されている「フォイリングウィーク」。編集長がガルダ湖を訪れるのは8年ぶりになります。当時、訪れた場所はクルマで30分ほどのリバ・デ・ガルダだったので町の雰囲気は違いますが、それでも山に囲まれた絶景の湖は変わりません。(BHM編集部)
マルチェージネの町からケーブルカーで山頂へ上がりガルダ湖を見下ろしました。絶景が広がります。photo by Junichi Hirai
南北に伸びるガルダ湖はイタリア最大の湖です。ここでおこなわれるヨットレースは数多く、なかでもリバ・デ・ガルダ、トルボレ、マルチェージネは、毎年1100艇以上のオプティミスト級が集まるオプティミーティングをはじめ、オリンピック種目の世界選手権、メルジェス20、24、32など定期的にビッグレガッタが開催されています。
以前、ガルダ湖に来た時は5月でしたが、雪解け水が流れ込んで、寒く冷たい水が印象的でした。いまの季節は夏本番で、湖岸では水遊びする家族連れで賑わっています。セーラーが期待する風が吹くのもガルダ湖の特長で、(山に挟まれているので)北か南が吹き上がることが多いようです。
また、フラットな水面はフォイリングボートにうってつけといえます。フォイルボートの大敵は「波」。フォイルの動きを安定させるためには、フラットな水面が好ましく、モスの場合、ハイトセンサー(バウ先端から伸びるウォンド)が飛び出してしまったら、フォイリングは不可能。GC32でも波を越えて前方の波に刺さったり、フォイルが水面よりも上に飛んでしまえば、その先にノーズダイブが待っています。
さて、7月6日は、7日からはじまるレースを前にトレーニングデイとなりました。各クラスともレース前の調整と世界各国のプレス対応、夕方からは場所をマルチェージネの山頂へ移動して、プレスカンファレンス、オープニングパーティがおこなわれました。
【A+E】モノハルですがダガー(ストラップ)が2本伸びています。
本大会はGC32レーシングツアーの第2戦目。フランス、スイス、スウェーデン、アメリカ、モナコ、オランダ、日本から過去最高となる10チームが出場します。photo by Junichi Hirai
アメリカズカップ・グルーパーマ・チームフランスのスキッパーであり、GC32〈NORAUTO〉チームのヘルムスマンを務めるフランク・カマス(FRA)。photo by Junichi Hirai
日本から初参戦となる〈マンマユート〉。メルジェス32時代から長い付き合いになるマニュー・ウィラー(ESP)率いるスペインチームに、ユースアメリカズカップ日本選手がジョイントします。photo by Junichi Hirai
国内選考で選ばれたユースアメリカズカップ日本代表から國米アレックス創(21歳、法政大4年、175.3cm、86.8kg)と森嶋ティモシー(右、19歳、シドニー在住、大学2年、186.0cm、80.0kg)が参加しています。若さあふれるパワーに期待です。photo by Junichi Hirai
フォイリングボートでにぎわうヨットクラブのスロープ。photo by Junichi Hirai
断崖絶壁のガルダ湖を走るフライングファントム。背景に同化してしまって、どこにいるのか分かりますか?photo by Junichi Hirai
昨日紹介した謎のフォイリングボートが艤装されました。形状はモスですが、ひとまわり大きく見えます。photo by Junichi Hirai
ハードウイングが一体化され、スターン部分が伸びています。この全長ではモスの規定に当てはまらなそうですが、どうでしょう。photo by Junichi Hirai
コウモリのようにも見えます。ウイングや伸びているスターンなど一体化された部分がとても精巧に出来ていて、ウイングの下部だけがハードになっています。photo by Junichi Hirai
夕方、クルマで移動して、さらにケーブルカーで登って山頂へ。photo by Junichi Hirai
山頂でプレスカンファレンスがおこなわれました。それにしてもなぜ山頂?photo by Junichi Hirai
◎Foiling Week
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