レッドブル・フォイリングジェネレーション、イギリス大会が開催される
6月26〜28日、イギリスのウエイマス&ポートランド・ナショナルセーリングアカデミーで「レッドブル・フォイリング・ジェネレーション」が開催されました。この大会は和歌山で開催された日本大会に次ぐ第2戦で16チーム32選手が出場。レースは4艇のフライングファントムを使っておこなわれ、18歳のオーウェン・ボワーマン/モーガン・ピーチが優勝しました。(BHM編集部)
イギリス大会優勝のオーウェン・ボワーマン/モーガン・ピーチとローマン(左端)、ハンス・ピーター(右端)。photo by Olaf Pignataro/Red Bull Content Pool
レッドブル・フォイリングジェネレーションは、出場資格を16〜20歳までに限定したユースセーラー発掘プログラムです。2015年に世界7カ国で開催され、各国の優勝チームは2016年のワールドファイナルへ進出します。初開催国となった日本大会には19チームが参加。そのうち8チームがレースに出場し、高校3年生の矢野伸一郎/藤木一誓が優勝しました。
他国での大会でも基本フォーマットは同じで、出場選手はフォイリングボート未経験者ばかりです。オリンピック・トーネード級で2度金メダルを獲得したローマン・ハガラ、ハンス・ペーター・シュタイナッハーらプロセーラーによる講習&トレーニングをおこなった後にレースがおこなわれました。
優勝したボワーマンは、「最高に楽しくて、すごく刺激的なイベントでした。強いライバルチームのなかで勝ててよかった。ワールドファイナルに進めることを誇りに思います。ぼくたちは今週だけでたくさんのセーリングを学びました。(終わってみて)自分のセーリングがひとつ上のレベルに進んだと確信しています」とコメント。
また、スポーツディレクターのローマン・ハガラは「優勝チームはレベルが高く大きな可能性を持っています。ワールドファイナルでも活躍するでしょう」と優勝チームを高く評価しました。
レッドブル・フォイリングジェネレーションは、2017年に開催されるユースアメリカズカップ、その先にあるアメリカズカップで活躍する若く能力のあるセーラーにチャンスを与え、次のステージへ引き上げたいという目的があります。
次回レッドブル・フォイリングジェネレーション・イタリア大会は、7月10日からマルチェージネ(ガルダ湖)で開催されます。
レッドブル・フォイリング・ジェネレーション イギリス大会最終成績
1位 Owen Bowerman / Morgan Peach
2位 Olivier Greber / Ed Connellan
3位 Oliver Aldridge / Nathaniel Gordon
4位 Gillies Munro / Daniel Harris
◎RedBull
http://www.redbull.com/jp
イギリス大会では4艇によるノックアウト方式(勝ち抜き戦)で予選、準決勝、決勝がおこなわれました。photo by Olaf Pignataro/Red Bull Content Pool
レースで採用されるフライングファントム。全長18ft、全幅3.00m、重量155kg。最高スピードは30ノットを越えます。photo by Olaf Pignataro/Red Bull Content Pool
イギリス大会出場選手。このなかから未来のアメリカズカップセーラーが登場するか楽しみです。photo by Olaf Pignataro/Red Bull Content Pool
レッドブル・フォイリング・ジェネレーション イギリス大会ダイジェスト映像
レッドブル・フォイリングジェネレーション日本選手の近況
準優勝した深沢瑛里(早稲田大)は、フライングファントム社にスカウトされ、現在、スイス、フランス、イタリアで開催されるレース・イベントに遠征しています。先週はフランスのカタマランヨットレース「Raid Emeraude」に出場しました。フライングファントムクラスには、ヴェンデュグローブ(世界一過酷と言われる単独無寄港世界一周レース)で史上最年少優勝を果たしたフランシス・ギャバ(FRA)も参戦しました。次回、深沢選手はガルダ湖で開催される、モスをはじめフォイルボートが集結する「フォイリングウィーク」に参加します。深沢選手の近況記事は、フライングファントム社のウエブサイトにも掲載されています。
http://www.phantom-international.com/2015/06/francois-gabart-eri-fukazawa-join-the-phantom-sailing-team/
優勝した矢野/藤木(和歌山工高/向陽高)は、6月江の島で開催されたオリンピックウィークに49erFX級で出場し3位を獲得。矢野選手は、420級世界選手権、インターハイ、国体と艇種を乗り換えて出場します。また、矢野選手のインタビュー記事がレッドブル社のウエブサイト(英国)に掲載されていますので、こちらも御覧ください。
http://www.redbull.com/uk/en/adventure/stories/1331730499240/what-does-it-take-to-win-red-bull-foiling-generation
フライングファントム社のセーリングチームにジョイントして遠征している深沢選手(写真左)。photo by FlyingPhantom website
======================================
わたしたちは走り続けるセーラーを応援します
BULKHEAD magazine supported by
ジャストヨット運送
ポールスチュアート
日本レジャーチャンネル
リスクマネジメント・アルファ
ベイトリップ セーリング
ベストウインド
パフォーマンス セイルクラフト ジャパン
SAILFAST
ウルマンセイルスジャパン
ノースセールジャパン
フッドセイルメイカースジャパン
アビームコンサルティング
トーヨーアサノ
日本ORC協会
Velocitek
コスモマリン
Gill Japan/フォーチュン
JIB
一点鐘
エイ・シー・ティー
ファクトリーゼロ