湘南名物、第1回江の島スナイプレポート
5月26日、27日 第1回江の島スナイプが開催されました。八景島や、遠方からのエントリーが少なかったものの、実業団ヨット選手権を控えた実業団チームを中心に34艇がエントリーしました。(文/峰澤匡穂、写真/庄崎賀絵)
一週間前から風が弱い予報が出ていましたが、両日とも天気、風ともに恵まれ5レースを行う事ができました。
第1日、第1レース
2012年度の関東フリートのオープニングレースは、110度の東風で開幕。風下エンドからスタートした白石艇が1上を注文通りのトップ回航。その後も後続との距離を保って2下を回航し、誰もが白石艇のトップを確信しましたが…。
なんとトップフィニッシュはSPNの渡邊艇でした。最終レグの途中で2艇がセパレートし、カバーリングの外れたタイミングに逆転。トップフィニッシュを獲得しました。
第2レース
230度に風が回った第2レースは、リコール艇ありでスタート。やや上有利のスタートラインを飛び出し、右のシフトを使い1上トップ回航は三井物産の名達艇です。その後は、レグを追うごとに順位が入れ替わる混戦模様。2下回航時にはSPN渡部艇、NTTの神谷艇が同時回航の一騎打ち。混戦を制したのはNTT神谷艇。
第3レース
風向が190〜210度に振れ、風速が6m/sまで上がった第3レース。3度のゼネリコを繰り返し、Z旗掲揚後にスタート。左右に15度程度シフトしていて、2度のマークチェンジ。抜群のスピードで艇団を抜き出た白石艇がトップフィニッシュ。
初日が終わり、白石艇2-4-1、渡部艇5-2-2、内田艇3-3-3と上位3チームが大混戦。
2日目、第4レース
朝から非常に風が弱く海上待機。10時30分過ぎから南風が入り始め、軽風の中での第4レース。初日と同様に実業団が上位を独占するのか、それとも軽風下で学生パワーがさく裂するのか!?
210度で安定したタイミングで一度のゼネリコ後にスタート。風が弱く、潮が強いコンディションのため、各レグを追う毎に順位が目まぐるしく変わる展開となりました。少し短めで軽風の神経戦の中でも、さすがはスナイプ番長。白石艇が2度目のトップフィニッシュ!
第5レース
風向が180度に振れ、5m/sオーバーの風になった最終レース。1レース目と同様に白石艇と渡邊艇がデッドヒートを繰り広げました。最終レースも渡邊艇に軍配があがり、第1回江の島スナイプの全レースが終了しました。
総合成績
優勝 :白石・脇永組
準優勝:内田・高曽組
3位 :神谷・篠田組
4位 :渡部・前田組
5位 :土井・板垣組
6位 :渡邊・斎藤組
今回運営艇からレースを見ていて、上位チームのセーリングはとても勉強になりました。 トップチームのセーリングはトップ集団を走るか、運営をするかでしか見る事ができません。ただ運営するだけでは面白くないかもしれませんが、意欲的にトップセーラーの技術を盗みたい人はぜひ第2回以降で運営をしてみて下さい。客観的に見比べる事で多くのセーラーとトップセーラーの圧倒的な技術の差は参考になると思います。
次回、第2回江の島スナイプは6月23、24日に開催されます。本格的なシーズンイン! ビッグフリートのレースを楽しみにしています。
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