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ワールドファイナル出場のチャンスをつかむのは誰か?決勝進出2チーム決定

 4月18日、終盤に入ったレッドブル・フォイリングジェネレーション。開催地の和歌山セーリングセンターには、週末とあってフォイリング・カタマランに興味のあるセーラーや父兄、関係者も訪れています。和歌山沖の風は弱めですが、徐々に吹き上がってくる予報。途中、風が吹き上がり、ハーバーバックして待機する場面もありましたが、夕方6時まで続く長丁場となり、準決勝まで一気におこなわれました。(BHM編集部)

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フォイリングジェネレーション2日目。前日に続いて準々決勝、準決勝がおこなわれました。photo by Yoichi Yabe / Red Bull Content Pool

準々決勝成績
高橋/小泉 ○……× 伊神/中野
深沢/高山 ○……× 山本/宇佐美
高宮/太中 ×……○ 矢野/藤木
中村/宮口 ○……× 田中/高野

準決勝成績
高橋/小泉 ×……○ 深沢/高山
中村/宮口 ×……○ 矢野/藤木

 風は序盤こそ軽風でしたが、最大20ノット近くまで上がるラフ・コンディションです。ガスティーな風で、ブローに入ると一気にフォイリングして猛スピードモードに入り、取材撮影艇がフルスロットでも追いつけないほどです。それもそのはず、準決勝の高橋/小泉は、ジェネカーを上げたダウンウインドセーリングで『29.6ノット』(GPS計測値)を記録しました。彼らはその後、沈してしまい決勝進出を逃しましたが、ド迫力のセーリングを見せてくれました。

「気持よくフォイリングしていた時、急に失速して沈してしまいました。負けたのは悔しいけれど、(フライングファントム)のスピードはすごく楽しい」と話すのは、ニュージーランド在住16歳の高橋 稜スキッパーです。彼は、2012年ニュージーランドOPワールド総合10位の実力選手。今回は高校の学期間の休みを使って帰国しています。

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威勢よくフォイリングする高橋/小泉。なんと29.6ノットを記録しました。photo by Yoichi Yabe / Red Bull Content Pool

 準決勝の結果、19日最終日の決勝進出チームは、深沢瑛里/高山大智、矢野伸一郎/藤木一誓に決まりました。

「きょうは自分のセーリングができたと思います。最後のレース(対高橋/小泉)は厳しい戦いになると予想していましたが、相手がミスをしてくれて運もありました。ふたりとも結構あせってしまう性格なので、クルー(高山)からは「スタート前に落ち着かせてね」と言われていました。決勝で戦うのは普段の練習相手。明日は勝ちにいきます」(深沢瑛里/高山大智)

「スタートがうまくいかなかった。スタートで失敗するとリズムを崩してしまいます。フォイリングのコツは、なんとなくつかめました。アップウインドでは、安定して飛べれば速いけれど、アップダウンがあるような風だとフォイリングから落ちると失速してしまいます。片舷で走らせたほうが安定して速い。明日は絶対に勝ちます!」(矢野伸一郎/藤木一誓)

 準決勝の矢野/藤木は、スタート前に中村/宮口とケースをおこし、ペナルティーを受けて(ペナルティーはワンジャイブ、もしくはワンタック)スタート。先行を許しますがフォイリングで追い上げ、さらに相手の中村/宮口が沈をしたために追い抜きに成功し決勝進出を決めました。

 明日19日は最終日で、決勝、3位決定戦がおこなわれる予定です。さあ、世界初開催の「レッドブル・フォイリングジェネレーション」日本チャンピオンに輝くのは誰か?

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「準決勝は上マークで追い上げられたのでダウンウインドで引き離したかったのですが、沈してしまいました」と中村/宮口。photo by Yoichi Yabe / Red Bull Content Pool

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選手たちにサインするローマン・ハガラ。photo by Yoichi Yabe / Red Bull Content Pool

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矢野伸一郎/藤木一誓。photo by Yoichi Yabe / Red Bull Content Pool

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深沢瑛里/高山大智。photo by Yoichi Yabe / Red Bull Content Pool

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レッドブル・フォイリングジェネレーション2日目成績

◎和歌山セーリングセンター(成績はこちらにアップされます)
http://www.wakayama-sailing.org/RED_BULL/index-red-bull.html
◎RedBull
http://www.redbull.com/jp

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