OPナショナルチーム選考2日目レポート
江の島で開催されている「2015年JODAナショナルチーム選考」2日目。前日は1レースだけの実施に留ましたが、大会2日目は、朝からの北風が徐々に弱まり予定出艇時間に揚がったのはD旗ではなくAP旗となりました。(文・写真提供/大会実行委員会)
待望の南風を待って選考レーススタート。大会2日目は4レースおこないました
1時間の待機の後、徐々に南風が入り始めたものの「確実に良いコンディションのレースにしたい」とのレース委員会の意志によりさらに1時間延期し、11時にD旗が掲揚され出艇となりました。
本日の1レース目第2レースは、南東の風3〜4m/sでスタート。最初のスタートはゼネラルリコールとなりましたが、2回目はオールクリアでスタートした。
第1マークをトップで回航したのは、全日本選手権小学生の部優勝の服部陸太選手。続いて前日のレーストップの玉山義規選手、すぐ後を前日のレース2位の嶋倉照晃選手と続きます。
風は徐々に5m/s程度まであがってグッドコンディションに。トラペゾイドコースの下マークを回るまでは順位は変わらなかったものの、最終レグで前日の光景の繰り返しとなる玉山選手、嶋倉選手のワンツーフィニッシュで、二人の安定的な走りに驚かされました。
続く第3レース、第4レースは5〜7m/sの安定した風の中、南東〜南の風ので行われ、玉山選手の走りへの集中力は切れることなく、必ず最終レグではトップに躍り出るスピードと、風の振れに対して確実にゲインしていく走りで共に1位。ここまでの4レースですべてトップフィニッシュと圧倒的な走りで他を寄せ付けません。
この両レースで共に2位を記録したのは内貴航路朗選手です。走りだすと圧倒的なスピードを見せつける内貴選手が波に乗るかと思われました。
第5レースは少し風が落ち着き5m/s程度。真南にマークが設定されスタートしました。第1マークは、前田海陽選手、鈴木亮太朗選手、服部陸太選手、抜井理沙選手が次々と回航し、続いて菅澤龍佑選手、その後に玉山選手と6位に出遅れます。
下マークは上位5選手がほぼ団子状態で回航し、お互いを牽制し合いながらフィニッシュへと向かいました。少し離れた玉山選手は、右へと伸ばし先頭集団から少し距離をおいて右側をポジショニング。
その読みがズバリと当たり、スターボードタックでリフトが入り始めた時点で玉山選手がトップに躍り出ます。しかし、フィニッシュ直前に更に右側のリフトを掴みゲインを広げていたのが池田海人選手。フィニッシュ前で玉山選手の前を抑え見事トップフィニッシュ。最後のレースで一矢報いた形となりました。
子どもたちのヨットと言えどそこで行われる真剣勝負には大人でも鳥肌が立つほどの緊張感が漂っています。そこにはこのレースの勝利を意味する「ナショナルチーム」へのあこがれと、日本代表を勝ち取り海外レースに出場したいという夢が子どもたちを本気にさせるのでしょう。
2日目の第5レースまで終了し、トップは文句なく玉山義規選手。第2位は小学6年の鈴木亮太朗選手。その後に、抜井理沙選手、菅澤龍佑選手、内貴航路朗選手が5位までに続く。本レースのトップ5名が世界選手権の代表権を勝ち取る事となりました。上位5人中4人が昨年のヨーロッパ選手権代表選手達です。次世代の日本代表を担うスターが確実に育っています。その後に小学5年の嶋倉照晃選手が続きます。
4日間のレースも折り返しを迎え残り2日間。OPヨット界に新たなスターの誕生を予感させる熱いレースが期待されます。
◎2015年JODAナショナルチーム選考
http://enoshima-ycj.jp/2015jodafinal/
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