強風三河湾!大学対抗&U25マッチ2日目
3月14日、日産マリーナ東海で開催されている「第4回 JYMA選抜大学対抗&U25マッチレース」(大学対抗&U25)2日目。朝から曇天、小雨の三河湾は北西の陸風がコンスタントに吹き、予選ラウンドロビンが順調に進みました。現在、全勝は月光ボーイズ(市川航平)、10勝1敗の九州大(北詰有人)が、好調に勝ち星を重ねています。(BHM編集部)
大会初日の微軽風から一転、2日目に吹き上がった風は、一時10メートル近くまであがり、トラブル艇も続出しました。特にスピネーカーのテイクダウン、マークラウンディングするシーンでは、うまくスピンを回収できず、余裕のないセーリングを強いられるチームが多数見られました。このあたりは練習量の差が出る場面です。
大会2日目は11フライトを消化しましたが、ラウンドロビンはすべて終わっていません。大会最終日となる15日は、残り3フライトをを優先しておこない、次のステージへ進みます。
引き続きラウンドロビンがおこなわれた大会2日目。後半は強いブローが入り、ブローチング艇もあり。最後はレース委員会の指示でノースピンの戦いとなりました。photo by Junichi Hirai
大学対抗&U25マッチで実現した2つの因縁の対決
本日の注目は、この大学対抗&U25マッチでも恒例となっている早慶戦です。早稲田大、慶應大両チームはスタート前にエールを交換して気合十分。因縁の対決はいやが上にも盛りあがります。しかし、勝負はスタート前から早稲田大が不利な展開に。気負いすぎたせいか、エントリー方法を間違え(アーリーエントリー)で1ペナルティ。
さらにケースを取られてダブルペナルティーで大幅に遅れてスタートすることになりました。スタート後の慶應大は差を広げて、両艇は絡むことなくあっけない幕切れとなりました。大学対抗&U25マッチの早慶対決は、2012年は早稲田大、2013年早稲田大、2015年慶應大、という結果です。
両校とも敗けられない伝統の早慶戦は大学対抗&U25マッチでもおこなわれています。次回の対決も楽しみです。photo by Junichi Hirai
早稲田大に勝利し歓喜する慶應大。フィニッシュ後、応援歌を歌い出しました。photo by Junichi Hirai
そして、もうひとつの因縁の対決は、九州大対えのちば同盟の対決です。九州大のスキッパー北詰有人と、えのちば同盟の白石穂高は、高校時代(逗子開成高)同じFJ級に乗っていました。当時は北詰がスキッパー、白石がクルーです。ふたりは別の大学に進み、それぞれヨット部で活動してきましたが、ディンギーでの対決は叶わず。この大学対抗&U25マッチで直接対決することになりました。
九州大は福岡で、えのちば同盟は油壺で練習を積み、この大会へ挑みました。ゲームの主導権を握ったのは、えのちば同盟です。接戦のスタートからリードをうばったえのちば同盟は、至近距離ながらも相手をうまく抑えてレースを進めていきます。しかし、下マークで先行したえのちば同盟は、抑えのタックをミス。その間に冷静にセーリングしていた九州大が前に出て逆転に成功。そのままフィニッシュラインを切って、九州大が勝利しました。
「あいつだけには勝ちたかった。本当に悔しいです。でも、マッチレースはフリートレースとは違って1対1の対決。負けた理由もはっきりしています。悔しいけれどすがすがしい気持ちです」(えのちば同盟・白石スキッパー)
総当りで戦うマッチレースのラウンドロビンは、たんたんとレースが進行していきますが、マッチのひとつひとつにドラマがあります。大学対抗&U25マッチ特有の因縁の対決もまたこの大会の魅力だと感じました。さあ、明日15日は大会最終日です。最終日のドラマにも期待しましょう!
逗子開成高時代のスキッパー・クルー対決となったえのちば同盟(手前)vs九州大。逗子開成高時代の同期(4年)は本大会に4選手出場しています。photo by Junichi Hirai
千葉大、東京海洋大、電気通信大の混成チーム、えのちば同盟。photo by Junichi Hirai
大学対抗&U25マッチの聖地、日産マリーナ東海。photo by Junichi Hirai
夜のパーティーでは、各チーム代表選手による一発芸選手権がおこなわれました。優勝芸は早稲田大のライザップのCM! photo by Junichi Hirai
大学対抗&U25マッチ2日目ダイジェスト映像です。早稲田大、東京大、O-sailing、関西連合、えのちば連盟のインタビューあります。映像:デイリーセーリング
大学対抗&U25マッチ大会初日FACEBOOK写真
大学対抗&U25マッチ2日目FACEBOOK写真
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