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強風ジーロング、14フッターワールド中盤

 オーストラリア・ジーロングで開催されている「インターナショナル14世界選手権」。1月14日は2度目のレイデイ。選手の休養、治療、そして壊れた艇の修理のための1日となりました。(レポート/藤井義久 日本インターナショナル14協会)

 前日の13日の第5レースは、2位に入った英国のAndy Partingtonですら「長時間こんな強風で乗ったのは初めて。1位の選手の(ジェネカーを上げなかった)リーチング、ジェネカーを上げたフリーはまさにクレージーなスピードだった」と言わしめる超ハードなコンディションとなりました。

 もっとも強かったときは平均28ノット、最大30ノットを超え、波も高く、エントリー67艇のうち31艇の完走と大荒れのレースでした。

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大会5日目は雨天、強風コンディション。以下、フライング&キャプサイズ14フッターの写真集です。photo by Christophe Favreau

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photo by Christophe Favreau

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photo by Christophe Favreau

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photo by Christophe Favreau

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photo by Christophe Favreau

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photo by Christophe Favreau

 ここで、話を第3レースに戻します。第3レースは、晴れ渡った海面を20ノットの強風が吹きわたり、波は無いもののハードなコンディションとなりました。日本から参加の2艇は、無事スタートラインにたどり着きスタート。

 古垣・藤井組はスタートはしたものの、これ以上風が上がるとチャーター艇を無事に返却できない可能性大と判断して、そのままハーバーまで帰港してリタイヤ。一方、宇都・石田組はスタート直後にメインセールが落ちるトラブル。半沈で修理が終わるころにはトップ艇団に1周回追い抜かれていましたが、その後もさらに風が上がる中、数度の沈を繰り返すも何とか走り続けて最終順位(51位)でフィニッシュ。

 フィニッシュ後も沈を繰り返して帰ってきた二人は疲れているものの、満足げな顔が印象的でした。多くがリタイヤする中、このがんばりに、49位から51位までファイト賞? が特別授与されました。

 トップフィニッシュは第1レースに続きGlen Truswell・Sam Pascoe組がトップフィニッシュ、2位には第2レーストップのBen McGrane・James Hughes組が入り、この2艇の一騎打ちの様相を呈してきました。

 第4レースは15〜12ノットで振れ、強弱の激しいコンディション。この程度の風になれた日本チームは、2艇とも無事完走。古垣選手のパートナーは、このレースから藤井選手の代わりに駆け付けた萩原選手に交代しました。最初からちょっと大変なコンディションでした。

 トップフィニッシュは、またしてもGlen Truswell 艇、2位にはパースのBrad Devine・Ian Furlong艇が入り、オージーの意地を見せました。

 そして、文頭の第5レース。Glen Truswell艇で2位に4分以上の差をつけてトップフィニッシュ。2位につけていたBen McGrane艇はマストトラブルでリタイアとなり、Glen Truswell、Sam Pascoe艇がここまで、1、2、1、1、1位と優勝に大手をかけました。

 日本チームは、チャーター艇参加の古垣艇は出艇を見送り、宇都・石田組もド強風と波に打ちのめされリタイア。二人は膝、肘をそれぞれ捻挫する怪我を負って、残りのレースまでに回復することを祈ります。

 第6レースでGlen Truswell 艇が5位以内で優勝が決まってしまいます。もうひとつの興味は、筆者の艇の元オーナーのBrad Devineが地元オージーの意地を見せ、表彰台をゲットするかです。第6レースは15〜20ノット、第7レースは22〜29ノットの予報が出ており、ホットな戦いが予想されます。

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強風レースを完走し帰着した宇都、石田組。写真提供:日本インターナショナル14協会

◎2015 international 14 world championship
http://www.i14worlds2015.com/

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