470代表選考、最後の戦いが終わって
ロンドン五輪470級日本代表を決める世界選手権が終わりました。選手たちは最後まで強く、フェアに戦ったと思います。バルクヘッドマガジンは全レースを海上から観戦して、代表選考のきびしさ、そしてヨットレースの魅力を再確認しました。(BHM編集部)
わずか2点差で予選敗退した前田/野呂、決勝に入って最高のパフォーマンスをみせた吉迫/大熊、ハイレベルの戦いで原田/吉田を猛追した松永/今村。勝った選手はもちろん、敗退した選手も胸を張って日本へ戻ってきてください。選手のみんな、感動をありがとう。すばらしい戦いでした。
大会期間中、こんなエピソードがありました。今回、原田艇が使用したマストは、スリーボンドチームの予備マスト。スーパースパーよりも一部分の強度を増したトータルプラント製のマストです。これをスリーボンドがアビームに譲ってくれ、原田艇は大会にのぞみました。
また、大会4日目に原田/吉田が、上マーク回航時の混戦で他艇と接触して、スピネーカーのガイカム台座を破損した時のこと。帰着後、同サイズの台座を探していましたが、ここで手を貸してくれたのはSPNの前田/野呂です。彼らは同型のスペアを快く提供しました。
今回の日本チームは、お互いギスギスした雰囲気はなく、だからといって選手同士の馴れ馴れしさもない、各チームが独特の個性を持っていました。代表になったアビームチームは五輪本番で大暴れしてきてほしいと思います。
バルクヘッドマガジンは、バルセロナの海でいろんなことを考えました。日本選手の活躍を誇らしく思う反面、日本がおかれているマイナスな状況も感じ取りました。その最たる部分は、この世界選手権で次世代選手へバトンタッチできなかったことだと思います。これは、日本が以前からまったく変わっていない部分であり、大きな弱点のひとつ。ロンドン五輪直前ではありますが、セーリング強国はリオ五輪に向かってスタートしています。
さあ、バルクヘッドマガジンのバルセロナレポートは、ここで一旦終了します。書きたいことはまだまだありますが、それはまた別の機会に。今回もあわただしくバルセロナを後にします。
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