レーザー3艇種4大会合同!境港全日本選手権
10月31日〜11月3日まで鳥取県境港市・境港公共マリーナで「2014年レーザー全日本(スタンダード)」「2014年レーザーレディース全日本(ラジアル)」「2014年レーザー4.7全日本」「2015オーストラリアユース選手権代表選考」の4つの選手権が開催されました。(レポート/高橋昌威、写真提供:日本レーザークラス協会)
鳥取県境港沖の美保湾で開催されたレーザー全日本選手権。今回は4つの大会が合同で開催されました
レース初日は午前中無風で風待ちから始まりました。風待ちの間に選手ミーティングが開かれ、来年の全日本選手権についての意見交換等を行いました。午後になって若干風が入り、5〜8ノットの不安定な風の中で1レースが行われました。
初日にスタンダード級では抗議が1件ありました。今大会ではレーザー級独特の「調停システム」(SIに記載)が採用されており、当事者全員が調停者の決定を受け入れることをあらかじめ同意することによって、審問が大幅に簡素化されます。
被抗議艇に課せられる得点ペナルティも参加艇数の30%であり、勝ち目が薄いケースと判断されれば「調停」はとても合理的なシステムになります。今大会において審問となった抗議は2件あり、いずれも調停を受け入れた為にあっという間に審問が終わりました。
初日夜はハーバーすぐそばの境港マリーナホテルでレセプションパーティが開かれ、地元名産の紅ズワイガニが振舞われたり、迫力抜群の和太鼓の演奏などもあり、大いに盛り上がりました。
2日目は午前中に5〜8ノットで1本目、12〜16ノットで2本目を順調に消化したところで吹き上がってきたため一旦ハーバーバックしましたが、5ノット程度まで落ちてしまった為すぐに再出艇し、3本目を行いました。
このレースは途中から一気に吹き上がり、選手達は最大30ノットの爆弾ブローに翻弄されていました。また、フットベルトが切れたり、ブームやマストが折れた艇、沈をした際にセンターボードが抜けてしまい起こせなくなった艇など、トラブル艇が続出しました。
3日目最終日は天候も回復し、10ノット付近から徐々に風速が上がっていく中、割とテンポよく3レースを実施できました。
終わってみれば軽風2、中風2、強風3とバランスの良い組み合わせで合計7レースが行われ、スタンダードは安田真之助(柳が崎)、レディースは冨部柚三子(江ノ島)、4.7は岩城海都(鹿児島)がそれぞれ優勝しました。
また、来年1月6〜10日にオーストラリアのフリーマントルで開催される2015オーストラリアユース選手権の代表選考については、ラジアルユース男子は豊島以知朗(光)、児玉洋輝(蒲郡)、ラジアルユース女子は林佳奈(若洲)、荒木陽菜(唐津)、4.7男子は岩城海都(鹿児島)、4.7女子は菅沼汐音(江ノ島)の合計6名がそれぞれ代表権を獲得しました。
また、クラス協会よりアナウンスされている2015年世界選手権選考方針に基づき、4.7級についてはランキング対象大会第1戦となっており、参加艇数の上位50%の1〜9位までの選手に順に30点〜22点のランキングポイント、残り10〜18位の選手に参加ポイントの1点が付与されました。
今年は地元日本の唐津での開催であったため合計28名もの選手が代表になれましたが、来年は8月オランダ開催であり派遣人数は大幅に絞られるため、熾烈な代表争いとなります。
スタンダード男子とスタンダード男子(U21)については、日本に割当てられる国枠数が確定した後に正式にアナウンスされる予定です。
今年までスタンダード/レディース/4.7全日本とラジアル全日本は別日程で開催されていましたが、来年以降は合同開催となります(マスターズ全日本は引き続き独立開催です)。時期は11月上旬もしくは下旬の3連休のどちらかを予定しています。
大会公式ホームページ
http://sail.jpn.com/modules/docs/index.php?content_id=29
風光明媚、さらに良い風が期待できる境港。本大会も良い風に恵まれました
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