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51艇出場!秋の和歌山名物・島精機カップ

 アメリカズカップのスキッパー、ラッセル・クーツ氏をゲストに迎えて始まった「島精機カップ」。第12回を数えた今年は、IRCとオープンの2クラスに関西水域の51艇が集まった。参加艇の顔ぶれを見ていると、このレガッタが定着してきたことがよくわかる。(文/和歌山セーリングクラブ・中村和哉、写真/山崎武敏)

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11月1日、2日和歌山で開催された島精機カップ。photo by T.Yamazaki

 IRCクラスは、23艇の参加があり、ミドルボート+40フィート艇という構成で混戦のレースが予想された。初日の上下レースは上マークにオフセットマークが採用された。回航した艇とアプローチする艇の交錯を少なくしたいと考えたが、効果は大きかった。各艇の上マーク回航にも余裕があったように思う。軽風域で4レグコースのレースを2本行ったとこで風が落ちてしまい、AP/Aが2時過ぎに掲揚されて1日目が終了した。

 そして、島精機カップの人気の秘密でもあるウエルカムパーティが、マリーナ内のホテルで開催された。400人が参加するパーティでは、乾杯をする前から行列。名物となった「マグロの解体ショー」を待つ行列で、串本産の最高のマグロが解体され、にぎりで振る舞われた。最後は抽選会、ヘリーハンセンからも多くの商品が提供され、ラジコンヘリや自転車、ホテル宿泊券などがプレゼントされ盛り上がりの中、夜が更けていった。

 2日目、28艇のオープンクラスも加わり、和歌浦から美しい海岸線を南下して白崎を往復する26マイルの「白崎レース」が行われた。スタート予定時刻はほぼ無風のため風待ちとなったが、レース委員会がスタートラインを設置した途端、南から良い風が入り始め、IRC、オープンとも気持ちよく和歌浦湾の西に浮かぶ沖ノ島のゲートマークを目指した。

 ゲートから白崎までは10〜15ノットの真上りとなり、ポートタックでは波が前から来る少々辛いセーリングとなった。白崎の回航後はスピンランとなったが、途中小さな前線通過でいきなりのクローズもありながら、雨もほとんど降らずレースを楽しんでもらえたと思う。

 表彰式でこの大会を支えてくださる島副社長は「今年で干支が一巡した。来年はより素晴らしいレースにするため皆さんの参加が大切です」と挨拶された。大会を支えていただいている島精機製作所の皆様、そして参加いただいたすべての方々に深く感謝している。来年も今年以上の艇に参加いただき、一緒に島精機カップを楽しんでもらいたい。

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photo by T.Yamazaki

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photo by T.Yamazaki

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島精機カップIRC総合・クラス別成績

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秋の関西ミドルボート選手権成績

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和歌浦セーリングフェスティバル総合成績

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和歌浦セーリングフェスティバルクラス別成績

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