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軽風怒涛の4レース。インカレ個人戦2日目

 9月6日、愛知県蒲郡で開催されている「全日本学生ヨット個人選手権」2日目。朝は風弱く霞んでいた蒲郡沖ですが、気温の上昇とともにシーブリーズが入りだし、約1時間半遅れでレースがスタートしました。(BHM編集部)

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豊田自動織機・海陽ヨットハーバーで開催中の全日本インカレ個人戦。2日目は初日のレース数を取り戻すべく4レースを消化しました。photo by Junichi Hirai

 風は最大10ノット程の軽風。海面はフラット。ボートスピードに加えコース戦略が重要となるコンディションです。途中、シーブリーズは吹き上がるかに見えましたが、レースを重ねるに連れて風は落ちていきました。

 大会2日目は全種目4レースを終えました。470級は強風に定評ある日本経済大2艇が大暴れしています。470級ジュニアワールド日本代表の濱本/中川が首位に立ちました。続いて、同大学の主将をつとめる磯崎/津留の4年コンビ。日経大は、軽風域でも実力を発揮する見事なレース運びを見せました。3位には、第4レースで失点を作ってしまった小泉/江畑(早稲田大)がつけています。

 スナイプ級の西原/浅原(関西学院大)は第1レースで23位と出遅れましたが、続く第2、第3レースを連続トップ。これで波に乗って第4レースを5位で決めて首位に。2位以下は大混戦です。2位持田/塩谷(日本大)、3位増井/古坂(明海大)、4位垣野/石川(同志社大)以下まで僅差の戦いとなっています。

 本大会では6レース以上で最も悪い得点がカットされます。明日のレース数次第では大きな順位変動もありそうです。2014年度学生チャンピオンが決定する明日最終日に注目です。

470級2日目成績
1. 濵本唯人/中川大河(日本経済大) 11p(4p)
2. 磯崎哲也/津留 健(日本経済大)14p(7p)
3. 小泉颯作/江畑陽太(早稲田大) 22p(15p)
4. 田中航輝/平松和弥(九州大)24p(9p)
5. 榊原隆太郎 岡田拓己(中央大)30p(10p)
6. 中村睦宏/木村直矢(日本大)36p(20p)
7. 元津大地/中本悠太(鹿屋体育大)(25p)
※カッコ内は4レース中、最も悪い成績です。

スナイプ級2日目成績
1. 西原成駿/浅原宗一郎(関西学院大)30p(23p)
2. 持田由美子/塩谷 涼(日本大)36p(16p)
3. 増井健人/古坂信悟(明海大)37p(21)
4. 垣野雅人/石川雅也(同志社大)39p(13p)
5. 佐藤帆海/樋口瑛一/窪田明莉(慶応大)44p(20p)
6. 笹川莉奈/吉岡真之介/齊藤 悠(和歌山大)45p(22p)
6. 伊村仁志/大野雅貴(日本大)45p(27p)

シングルハンド級2日目成績
1. 光村一帆(東海大)10p(4p)
2. 野田元輝(京都産業大)13p(5p)
3. 北村勇一朗(関東学院大)16p(13p)

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朝のハーバーでは、国際大会や他種目で一般的になっている選手ブリーフィングがおこなわれました。ブリーフィングは、レース委員会が現場の状況や気象状況を踏まえて当日の運営の考えを発表したり、選手の意見を聞く場です。これまでインカレではおこなわれていませんが、レースを円滑に進行するためには大切な時間です。photo by Junichi Hirai

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470級トップの濱本/中川。「ボートが走っている感覚があります。それが成績につながりました」(濱本)。photo by Junichi Hirai

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インカレ個人戦の聖地、海陽ヨットハーバー。全日本インカレ(団体戦)がおこなわれる年は他水域で開催されますが、ほぼ固定開催されています。photo by Junichi Hirai

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他校の選手からも優勝候補の声があがる実力派、日本経済大の磯崎/津留。「6メートル以上に風があがれば負けることはないと思う」と磯崎。photo by Junichi Hirai

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7月にイタリアで開催された470級ジュニアワールド代表の小泉と4年クルーの江畑。第3レースまで総合1位でしたが、第4レースでカットレースを作ってしまいました。最終日逆転を狙います。photo by Junichi Hirai

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スナイプ暫定トップは6月にコンビを組んばかりという西原/浅原。西原は関西学院高出身の2年生。4年の浅原は昨年の個人戦チャンピオンクルーです。photo by Junichi Hirai

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2位の持田/塩谷。持田は昨年の全日本女子インカレを制し、また昨年の東京国体セーリングスピリッツ級でも2位。同世代の女子リーダーです。photo by Junichi Hirai

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スナイプ級3位につける増井/古坂。明海大は昨年の全日本インカレ・スナイプ級の優勝校です。photo by Junichi Hirai

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シングルハンド級暫定1位の光村一帆(東海大)。12艇エントリー(レース出場9艇)のなかで安定しています。photo by Junichi Hirai

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2位の野田元輝(京都産業大)。近畿北陸水域から単独参戦しています。photo by Junichi Hirai

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1−1−1の連続トップを取りながら第4レースで痛恨のOCS。悔しくも3位に甘んじる北村勇一朗(関東学院大)。photo by Junichi Hirai

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インカレ個人戦大会2日目470級成績

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インカレ個人戦大会2日目スナイプ級成績

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インカレ個人戦大会2日目シングルハンド級成績

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日本でいちばん働くマネージャー軍団を擁する関西学院大。海上から届く着順を聞いて陸上部隊が成績表を作り、すぐさま海上のサポートボートに伝えます。手書き、電卓のアナログ方式ですが、これが速いこと! 近年のインカレに革命をおこしたのが日本経済大とすれば、サポート面の革命は関西学院大マネージャー軍団に間違いありません。選手と同等に「インカレで勝つ!」という高い意識を持って働いています。photo by Junichi HIrai

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