13日までフィンランド・ヘルシンキで開催された「49er&49erFXヨーロッパ選手権」。ヨーロッパ選手権ゆえに欧州以外の選手はオープン参加となり、二通りの成績が発表されています。オープンクラス（総合）はPeter BURLING / Blair TUKE（NZL）、FX級は強豪ひしめくデンマーク軍団のIda Marie Baad NIELSEN / Marie Thusgaard OLSENが優勝しました。（BHM編集部）

フィンランドで開催された49er級、FX級ヨーロッパ選手権。2クラス合同で開催されました

　日本代表の牧野／高橋は予選突破ならずシルバーフリート16位、FX級女子の波多江／大熊も同じくシルバーフリート10位に終わりました。

　ところで、49er級、FX級のレースフォーマットは、レーザーや470と異なっていて、短時間レースでレース数が多く、メダルレースも複数回おこなわれるのが特徴です。

　今回の49er級ヨーロピアンでは、予選シリーズとメダルレースシリーズに大きく分けられ、メダルレースとは上位艇（ゴールドフリートレース）を指しているようで、さらにプチファイナルとグランドファイナルに分かれています。

　グランドファイナルがトップ10による従来のメダルレースとなり、今回は３レースおこなわれました。11位以下のゴールドフリートには、プラス1000ポイントが与えられる成績形式となっています。

　これで合っているでしょうか？　編集部は成績を見ただけでは理解できず、帆走指示書も読みましたが、非常に複雑な印象を受けました。49er級はセーリング競技の改革を先陣きっておこなっていますが、試行錯誤を重ねすぎて、ファン（五輪本番では視聴者）に理解しにくいレースフォーマットになっているのではないでしょうか？

　その半面、国際49erクラス協会のファンへ伝えようとするメディア意識は高く、五輪種目のなかでトップの充実ぶりです。特にネット中継に力を入れているようで、今回も毎朝レース前にゲストを招いて、マジックマリン社提供によるトークショーが中継されたり、フリートレースの最終とグランドファイナルではライブ中継されました。

◎49er 49erFX 2014 European Championship
http://49er.org/event/2014-european-championship/?event_id=2399

49er級ヨーロッパ選手権2014
1. NZL Peter BURLING / Blair TUKE 49.0p
2. GER Erik HEIL / Thomas PLOESSEL 63.0p
3. GBR Dylan FLECHER / Alain SIGN 74.4p
4. AUS Nathan OUTTERRIDGE / Iain JENSEN 73.0p
5. DEN Jonas WARRER / Anders THOMSEN 89.0p
6. FRA Manu DYEN Stephane / CHRISTIDIS 99.0p
シルバークラス
16. 牧野幸雄／高橋賢次

49er FX級ヨーロッパ選手権2014
1. DEN Ida Marie Baad NIELSEN / Marie Thusgaard OLSEN 51.0p
2. BRA Martine GRAEL / Kahena KUNZE 60.0P
3. NZL Alexandra MALONEY / Molly MEECH 60.0P
4. DEN Jena Mai HANSEN / Katja SALSKOV IVERSEN 73.0P
5. Leonie MEYER / Elena STOFFERS 88.0P
6. GBR Charlotte DOBSON / Sophie AINSWORTH 92.0P
シルバークラス
10. 波多江慶／大熊典子

女子×女子で乗る49erFX級。リオ五輪から採用される49erのサイズダウン版女子種目です

大会会場となったフィンランド・ヘルシンキ

ヨーロッパ選手権は世界選手権と並ぶハイレベルな大会であり、欧州以外からも多くのエントリーがあります。オープン成績とは別に当然ヨーロッパ選手だけの成績があり、こちらの優勝は49er級はドイツ、49erFX級はデンマークでした

49er級優勝のピーター・バーリング／ブラー・チューク。モス級でも大活躍しています

2014 Seiko 49er&49erFX ヨーロッパ選手権大会3日目ダイジェスト。かなり吹いています

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