知多ウインドサーフィン中部選手権レポート
7月5日、6日、愛知県知多市新舞子で「2014テクノクラス、国体ウインドサーフィンクラス中部選手権」が開催されました。新舞子は、伊勢湾カップを筆頭に数多くのウインドサーフィンのレースが行われてきた場所です。長い歴史の中で、ワンデザインボードの中部選手権が行われ、また、本年で32回を数える伊勢湾カップなど、全国から多くのセーラー(サーファー)が集まってきます。(文・写真提供/前地達郎 愛知県ヨット連盟)
知多新舞子で開催された中部選手権。伊勢湾カップ、テクノ293全日本の予選にもなりました
今年はテクノ293クラスに161名も集まり、その人気の高さと、この大会が伊勢湾カップの予選の1つにもなっていることで、大いに盛り上がりました。
近年ウインドサーフィンが社会人を中心に減少している中、学生のクラブ活動として徐々に増えています。これはやはりウインドサーフィンの手軽さとその風と一体感になれる良さがあると思われます。
今回多くの選手が集まったためレース委員長(筆者)としては、まずは天候や、衝突などによる選手の安全を第一に考えました。
レースコースはソーセージコースが一般的ですが、そのコースで行うと風上に向かってゆく選手と、回って風下に来る選手の多くの衝突が考えられたので、風上マークの斜め風上にもう1つに風上マークを設置してそれを回って、風下へ向かうコースを考えました。
このコース設定もあってかプロテスト(選手からの抗議)など1件もなく、予定していた6レースすべて消化することができました。3〜6メートルの風で強風好きの選手は物足りなかったかもしれませんが、女子の選手で「強風はちょっと…」という選手にはちょうど良い風だったと思います。
私がいつもレース運営をするときに考えるのは、どの選手にも「フェア」な状況のレースコースとして設定することです。風が吹く、吹かないは自然相手のスポーツなので、これを選ぶことはできません。
風が吹かない日であってもその1日の中で最も条件の良い時を逃さないよう、雲の動きや、対岸の煙突の煙などあらゆることを参考にコースを設定しています。
今年の選手はレース運営にも非常に協力的で、礼儀正しくレースを行っていました。この自然相手の手軽なスポーツを通じて人間形成に役に立つならそれはすばらしいことだと感じました。
中部選手権上位成績
1. 高島知行 秋田県S連盟
2. 水田潤一 WEB
3. 石井良平 京都大
4. 中村興匡 滋賀大
5. 板庇雄馬 立命館大
6. 高橋光穂 法政大
7. 岩崎雄太 アルテクナ
8. 小松大悟 京都大
9. 阿知波宏明 京都大
10. 工藤 輝 明治大
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