外洋学連アニオールズ、明治学院大優勝!
日本学生外洋帆走連盟(通称:外洋学連)が主催する(共同主催:JSAF外洋内海)、「全日本学生外洋ヨット選手権(ANIORU’s CUP=アニオールズカップ)2014が、3月15日〜19日の5日間にわたって開催されました。(レポート/小山貴穂 アニオールズカップ2014広報)
参加校は、神戸大学、日本大学、防衛大学、明治学院大学の4校。今回は、兵庫県神戸市深江沖でJ/24を4艇使用して実施されました。レース2日目に、4艇の競技艇のうち1艇に故障してしまい、3日目から3艇で乗り換えを行いながらレースが進められました。
外洋学連の頂点、アニオールズカップ2014優勝の明治学院大。普段は三浦半島の諸磯を拠点に活動中。昨年は大島レースにも参加しました
大接戦の最終レース。日本一を手にしたのは明治学院大!
初日から1位と2位を競り合ってきた、明治学院大学と神戸大学。4日目の第11レースを終えた時点で、明治学院大学が神戸大学を1ポイント差でリードし、最終日を迎えます。
第12レースの2上マークは神戸大学がトップ回航。約30秒遅れて明治学院大学が3位で回航。明治学院大学が怒涛の追い上げを見せるも、神戸大学が1位、明治学院大学が2位と2秒差でフィニッシュ。これで、両大学は同点に並びました。
そして迎えた最終レース。防衛大学校、明治学院大学が良いスタートを切ります。一方、神戸大学はラインまでの高さが足りず、スタートに出遅れてしまいます。
トップでスタートした防衛大学校は、明治学院大学をカバーするも、明治学院大学は2上マーク回航ではトップに躍りだし、そのままフィニッシュ。最後の最後までもつれたシリーズを戦いきった優勝艇からは、その瞬間、歓声が沸き上がりました。
今大会は、毎年秋にフランスで行われるStudent Yachting World Cup(通称:SYWoC、世界学生クルーザーヨット選手権)の国内選考も兼ねており、優勝校の明治学院大学は世界大会への切符を手にしました。
「アニオールズカップ開催にあたり、運営を始め、大会に携わる全ての方々に感謝の意を申し上げます。長きにわたる闘いを通じて感じたものは宝物です。フランスでの世界大会へと通じる道程は険しく、優勝することができ大変うれしく思います。今、そのスタートラインに立ち、まだ見ぬ同世代のセーラーたちがどんな想いをぶつけ合い、どのようにヨットをフランスの海で操るのか、とても楽しみです。心技体、さらなる高みを目指し、世界の舞台でセーリングを楽しみ、勝利を目指して臨みます」(明治学院大)
第34回SYWoC(http://www.sywoc.org/)はフランス・ラロシェルで「Grand Surprise」を使用し、10月15日〜22日の8日間で実施される予定です。
外洋学連学生が企画、運営する手作りヨットレース
今大会の実行委員会は、部を引退した各校の4年生で構成されていて、事前の海域の使用許可申請などの準備から、当日のレース運営(本部艇やマーク艇)にいたるまで、全て学生が行っています。
また、選手以外の部員も参加し、1年生や2年生も陸での仕事や運営艇の手伝いを行うなど、外洋学連セーラー全員で作り上げている大会です。そのため、至らぬ点は多々ありますが、自分たちにとって、この大会を通じて、さまざまなことを学べる場になっています。
全日本学生外洋ヨット選手権 総合成績
1位 明治学院大学(川崎恭輔):12pt
2位 神戸大学(竹若誠人):14pt
3位 防衛大学校(柳井優哉):19pt
4位 日本大学(松本千穂):26pt
※カッコ内は艇長
◎アニオールズカップ大会ホームページ
http://anioruscup2014.jimdo.com/
全員2年生で挑んだ神戸大学。50名を超える部員数は外洋学連No.1で、同時期に開催された学生マッチにも参戦しました
最終レースをトップで飾り、最後の最後で優勝を決めた明治学院大学
この1年で、新艇と新合宿所の両方を手にした日本大学。小網代学生代表として、来年にも期待です
選手以外の全部員も神戸入りし、部一丸となって臨んだ防衛大学校。普段はJ/24で活動しています
本部艇に乗っているのも全て学生。先輩、後輩、同期の勇姿を見守ります
アニオールズカップは、年に一度、加盟校の部員同士が集まれる貴重な場です。結束を強め、来年の大会開催に向けても熱が入ります
わたしたちは走り続けるセーラーを応援します
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