世界文化遺産登録・三保ミッドウインター!
1月18日、19日、静岡県清水港・三保海水浴場沖で新春恒例シングルハンダーの祭典「三保ミッドウインター」が開催されました。10回目を迎えた今大会は「富士山世界文化遺産登録記念」と銘打ち、地元静岡市などの後援をいただいた他、これまでのシーホッパー級とレーザー級に今回初めてモス級が加わったことで昨年を上回る52艇が集結、真冬の三保で熱戦を繰り広げました。(レポート/皆川 基 NPO法人・清水港ヨット協会)
世界文化遺産に登録された富士山を背景に清水で開催された三保ミッドウインター
新採用艇種モスのフォイリングに大歓声!
初日はあいにくの曇り空で、お目当ての富士山は見えませんでしたが、東寄りの風の中計2レースが行われました。半島に囲まれたこの海面特有の大きな振れや、上マーク付近の松林のブランケ等が影響し、上レグはコース次第で順位が大きく変動して選手たちはとても頭を悩ませませていました。
そんな中、初登場のモス級がフォイリングする姿を見せると、ホッパーやレーザーの選手の中からは「オォーー!!」と大歓声が上がっていました。初め見る人たちにはとても刺激的だったようです。
2日目は打って変わって快晴となり、富士山もその雄大な姿を現してくれましたが、朝から吹き続けた北の強風下で最初のレースはサバイバルの様相を呈していました。
しかし、その風も次第に落ち、振れまわる不安定な状況で選手はもちろん、運営の皆さんも終日大変苦労されていましたが、何とか3レース終えることができました。全く異なるコンディションに選手たちは真の実力を試されたと言っていいかもしれません。
優勝は、シーホッパー/レーザー級に地元清水の杉山武靖選手、同SR/ラジアルは男子が同じく清水の信田行弘選手(御年67歳!)、女子は招待選手の松苗幸希選手、そして初のモス級は鈴木昌友選手でした。難しいコンディションにも関わらず各選手とも安定した走りを見せました。
本大会にシーホッパー/レーザー級27艇、SR/ラジアル20艇、モス級5艇が集まりました
シングルハンドの祭典、三保ミッドウインターにモス級も加わりました
レースだけではない!三保流おもてなし
また今大会の楽しみは、レースだけでなく様々なアトラクションです。大会初日の夜、隣接する水族館(東海大学海洋科学博物館)で行われた懇親会では、セーリングウエアなど協賛企業ご提供の豪華商品が当るビンゴ大会が行われた他、松苗選手への質問コーナーも設けられました。中には松苗選手に開口一番「握手してください!」とお願いする選手もいて会場は大爆笑でした。
2日目にもシーホッパーのブーム(しかも2本!)やライフジャケット、商品券等が当るジャンケン大会にスタッフによるうどんのサービスも行われ、三保流のおもてなしがいっぱい詰まった大会となりました。
地元有志が手作りで始めた本大会も、今や真冬の名物イベントとして定着してきました。今後も様々な工夫を重ね、選手はもちろん地元の皆さんにも楽しんでもらえる大会にしてきたいと思います。来年も皆さんのご参加お待ちしております。
なお、大会の詳細はこちらをご覧ください。
NPO法人・清水港ヨット協会 http://www4.tokai.or.jp/sya/
日本シーホッパー協会 http://seahopper.net/
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