バルクヘッドカレンダー写真説明の後編です
暮れが押し迫ってきました。せわしないこの時期はあまり好きでないのですが、編集部がナニをしているのかというとせっせとカレンダーの梱包、発送をしています。単調な作業は苦手ですが、最近は麻痺してきました。こういうの、嫌いじゃないかも。(BHM編集部)
しかし、長く作業していると梱包作業にも慣れが出てくるもので、この慣れというものは怖く、いくつか間違いをしてしまっているようです。申し訳ございません(ホントだめですね)。注文したけど編集部から返信メールが届かなかったり、注文した数と違う数が届いたり、カレンダーに乱丁、落丁がありましたら、お手数ですが編集部(editor@bulkhead.jp)へ連絡ください。
さて、カレンダーの写真説明・後編です。すでにお手元にカレンダーが到着されている方は、各月をめくりながら、撮影の裏話をお楽しみください。 上半期の説明はこちらです。
2014バルクヘッドマガジンカレンダーで使用している写真一覧。今回は下半期の写真について説明します
7月 米ニューポート・2012年メルジェス32世界選手権
2012年9月、ニューポートで開催されたメルジェス32ワールドには、日本から6チームが出場して話題になりました。大会初日は20ノット強が吹き荒れ、ブローチング大会となりました。壮絶なコンディションで、イタリア人、スイス人、アメリカ人で乗り合わせたプレスボートも大変でした。ただし、プレス担当が非常に話の分かる人で、とても仕事をしやすかったです。いちばんの理解は、レース海面のどこに入っていいいのか、悪いのかを、担当者が自分で判断できること。担当者が不勉強だったりすると「全部ダメ」になってしまい、迫力ある写真は撮れないのです。
8月 伊ガルダ・2008年オリンピックガルダ
イタリア・ミラノからベローナ、トレントまで鉄道、そこからローカルバスに1時間ちょっと乗ってようやく辿り着いたリバ・デ・ガルダ。途中、何度も乗り換えする時に間違えました。現地生活費を浮かせるために旧市街にあるユースホステルに宿泊していて、当時ユーロ高だったにも関わらず1泊2000円程度の激安でした。4人部屋のドミトリー(二段ベッドがある共同部屋)でドイツ人3人と日本人1人。夜中に目が覚めた時、ひとりが真っ暗闇の中で瞑想(ヨガ?)をしていてびっくりした思い出があります。雪解け水が流れこむ5月のガルダ湖はとにかく寒かった。でも、海とは違って山に囲まれた湖の、澄んだ空気と美しさがありました。
9月 唐津・2009年レーザーラジアル世界選手権
2009年8月に佐賀県唐津で開催されたラジアルワールドです。日本選手はゴールドフリートに進出できず、世界との実力差をまざまざと見せつけられる結果となりました。この大会だけでなく、日本でおこなわれるヨットレースは世界に向けて発信せず、大会主催側も発信する様子がなかったので、個人的にいろんな海外メディアに写真を送った思い出があります。そうしたこともあって、後日、海外からの問い合わせも多くなり、世界のトップセーラーとメールでやりとりできたのも良い経験になりました。大会はいい風吹きました。写真は雨が降る中で撮影したロンドン五輪銀メダルのMarit Bouwmeester(NED)です。
10月 鹿屋・2011年ナショナルチーム選考
2010年、11年と同地で連続開催された鹿児島県鹿屋ナショナルチーム選考。鹿屋は鹿児島空港から遠いのですが、あたたかい海といい風が吹く素晴らしい環境があります。写真はレースが終わって浜へ着艇するレーザー級です。選手は誰だったか覚えていません。鹿屋の思い出の中でいちばん記憶に残っているのはレースではなく、レース後の炊き出しでいただいた「お芋」です。小さくて甘いさつまいもにびっくりしました。以来、さつまいもといえば鹿屋で食べたお芋なのです。もう一度食べたい。
11月 仏ラロシェル・2013年470世界選手権
今年8月にフランスで開催された470級世界選手権です。正面はフランスの若手、Sofian Bouvet/Jeremie Mion。スキッパーのソフランはジュニアワールド・チャンピオンでもあり、五輪代表になれればリオ、東京でメダル候補にあがるだろう選手です。日本の470は、ロンドン五輪までの失敗で後退した現状があります。問題は、成績ではなく並行して次世代を育てなかったことではないでしょうか。残念ながら現時点の実力で金メダルを目標にはできません。しかし、世界でいちばん470級が乗られているのは日本なのです。ボタンひとつの掛け方次第で、世界トップに立つ土壌は十分あると思うのですが。
12月 和歌山・2009年和歌山インターナショナルレガッタ
最後の写真は、日本セーリング界のヘソ、和歌山でおこなわれたインターナショナルレガッタで、逆光になっている被写体は学連スナイプです。たしかジュニアワールドの選考がおこなわれていた時のものだとう思います。和歌山はナショナルトレーニングセンターがあり、特にディンギーイベントはこれからもこの場所で多くが開催されることになります。また、2015年のインターハイ、国体の開催地であり、ただいま急ピッチでハーバー改造作業がおこなわれています(できあがりは来年7月ぐらいとか)。また、2016年J/24世界選手権の開催も決定して、これからも和歌山に足を運ぶ機会は増えそうです。
あれれ、途中から写真の裏話でもなんでもなくなってしまいましたね。ヨットレースの内容より、撮影した時のまわりの状況、風や波、空気感、そこで起きたトラブルの方が記憶に残っています。取材トラブルの話題もたくさんあるのですが、それはまた別の機会に。
==== バルクヘッドマガジンカレンダーの購入方法 ====
2014バルクヘッドマガジン卓上カレンダー
写真サイズ:A5(縦148mm × 横210mm)
写真:12枚+表紙
価格:2000円(送料無料)
※在庫がなくなり次第販売終了となります。
バルクヘッドマガジンカレンダーの購入手順
バルクヘッドマガジン編集部(editor@bulkhead.jp)へ下記をコピーして必要事項を書き込みメールしてください。追って確認メールを送ります。銀行口座を案内しますので、代金をお振り込みください。1部=2000円、送料は無料です。
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