軽風で始まりガストで逃げる。NT選考3日目
12月14日、ナショナルチーム選考4日目。曇天の和歌山沖はいつになく風弱く、軽風のなかでレースがはじまりました。しかし、細切れで低い雲が上空を通り過ぎるたび、吹き降ろしの強烈なブローが入り、緩急の激しい風に翻弄されました。(BHM編集部)
穏やかだった海が急変。RS:X級女子の第9レースがスタートして上マークへ到着する頃、レース海面に突風が吹きつけました。写真の須長はこの後、沈してしまいます。photo by Junichi Hirai
午後2時過ぎには北西風が一気に吹き上がり、一瞬にしてサバイバルモードに。一時35ノット近くのガストが入りました。この風に、スタートを待っていた470級はハーバーバック、RS:X級女子はレース途中で中止になりました。
成績は下記の通りです。470級は、本日からショートコース専門レースになりました。トップ艇の所要時間は30分から40分。当然ながらマーク回航付近は大混戦となります。また、風の大幅な変化があったため、順位が予想外に入れ替わる場面もありました。
成績は、市野/外薗が飯束/八山を逆転して3位へ。また、前半戦で低迷していた今村/大嶋がトリッキーな風をうまくとらえて8位へアップ。470級は11レースを終えたためカットレース(最も悪い成績を除外する)が2つになりましたが、これによる大きな成績変動はありません。
トップは土居/今村が保守、2位には松永/吉田が9点差でつけています。土居/今村がこのまま勝利すれば、2013年度ビッグレガッタ(世界選手権、全日本選手権、ナショナルチーム選考)で初めて松永/吉田に土をつけることになります。
そのほかのクラスは、470級女子の吉田/吉岡、RS:X級男子の富澤慎がオールトップの成績。また、レーザーラジアル級の土居愛実も一段階上のセーリングですべて1位と大爆発しています。
明日15日はナショナルチーム選考最終日。2014年度の日本を代表するナショナルチームが決定します!
大会4日目ダイジェスト映像。RS:X級男子富澤選手、RS:X級女子須長選手、レーザー級安田選手のインタビューがあります。movie create by Kazushige Nakajima / Dailysailing.com
RS:X級女子と470級男女はレース中止。中盤まで進んでいたRS:X級男子とレーザー、ラジアル級は最後までやりました。photo by Junichi Hirai
初のナショナルチーム入りを目指す南里研二。高校時代からスタンダードに乗って活動していますが、まだ21歳の若手です。身長189センチ、体重82キロ。photo by Junichi Hirai
吹き付けるブローにジャイブも一苦労です。写真は地元長崎を拠点に活動する原田小夜子。photo by Junichi Hirai
レース委員長の鈴木國央。毎朝9時10分よりブリーフィングがおこなわれ、レース委員会の当日のレース運営方式について発表され、選手からは質問や要望が出されます。photo by Junichi Hirai
レース後、ナショナルトレーニングセンター艇庫2階のトレーニングルームでクールダウンする選手。photo by Junichi Hirai
大会4日目は分厚く低い雲の影響で風が吹いたり止んだりを繰り返す、選手泣かせのコンディションでした。photo by Junichi Hirai
◎和歌山セーリングクラブ(成績等)
http://www.wakayama-sailing.org/
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