出道/柳林が抜け出す!スナイプ全日3日目
11月16日、琵琶湖で開催されているスナイプ全日本選手権3日目。弱い風に悩まされるだろう天気予報を覆し、晴天、南西4〜5メートル。琵琶湖セーラーの言う「三井寺の風」が安定して吹き、ポンポンポンと3レースおこなわれました。(BHM編集部)
スナイプ全日本3日目。軽風ながらも時折強いパフが入ります。第2レースは絶好のハイクアウトコンディションとなりました。photo by Junichi Hirai
それにしても琵琶湖の風は読めません。西から北へまわり、風速が落ちていくと思われた大会3日目は、予想に反して絶好のレースコンディションに恵まれました。南西を風軸にしていますが、左右からブローが入り、そのシフト幅は一気に20度ほどあって有利な海面をいかに選択するのかが勝負。さらに、レース委員会が風が落ちることを想定してコースを短めに設定したこともあり、スタートとファーストシフトが重要となるショートコースの戦いとなりました。
このなかで抜群の走りを見せたのは、昨年準優勝の近藤/石川(AI STARS)です。第1上マークを3レースすべてトップ回航するという絶好調ぶり。大混戦のスタートでつまづく選手が多い中で、うまく抜けだし有利海面を選択できているということでしょう。この展開は見事という他ありません。近藤/石川は、前日22位から総合2位までジャンプアップしました。
また、近藤/石川と並んで好調ぶりをアピールしたのは、同志社大OBの出道/柳林。第3レースではフィニッシュ間際で近藤/石川を鼻の差で追い抜いてトップフィニッシュ。やや風が落ちてきた第4レースでも、ボートスピードを武器に追い上げ2位フィニッシュを果たしました。出道/柳林は4レースを終えて暫定首位。地元・琵琶湖セーラーの強みでしょう。むずかしい風をうまくつかんでいます。
成績表は下記のとおりです。3位には立命館大の現役学生チーム、橋本/村山。4位には金沢大のコーチと現役女子選手の高木/漆谷。5位には辻堂加工の大井/酒井がつけています。
明日17日は、スナイプ全日本最終日です。混戦ながらも上位には実力あるチームがあがってきました。本大会では6レース以上のレース成立で最も悪い得点がカットされるため、最終日に2レースできれば順位変動する可能性があります。琵琶湖で開催されいている“熱い”スナイプ全日本最終日に注目です!
大会3日目ダイジェスト。大井選手、近藤選手、松永選手のインタビューがあります。movie create by Kazushige Nakajima / Dailysailing.com
琵琶湖・柳が崎沖は朝から快晴。朝のブリーフィングでは、レース委員会から「風が落ちる可能性がある」と発表されましたが、予想に反して気持ち良い風が吹きました。photo by Junichi Hirai
実力派揃いのスナイプ軍団から抜けだした出道/柳林。出道は同志社大ヨット部のコーチを務めています。photo by Junichi Hirai
2位にあがった近藤/石川。昨年ハイクアウト大賞を受賞したクルーの石川はアクションが派手で、よく落ちないものだと感心します。photo by Junichi Hirai
ショートコースだけに第1上マークは大混戦です。この集団がマークをめがけて突進してくるのですから大変です。プロテストの声が飛び交っていました。photo by Junichi Hirai
帰着後は、選手たちが楽しみにしている名物「スナイプドッグ」とスープがふるまわれました。今回も大好評!photo by Junichi Hirai
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