オラクルUSA初勝利!アメリカズカップ
9月8日、アメリカズカップ2日目。ゴールデンゲートブリッジは厚い雲に覆われレース海面は15ノット予報。「空を飛ぶ」には絶好のコンディションのもと2レースおこなわれました。(BHM編集部)
第3レースは、第1マークでチームニュージーランドに対してオーバーラップからペナルティを奪ったオラクルが先行するもアップウインドのタッキングマッチに敗れて敗退。相手艇に風下側へ入られた時逃げのタックを打ったオラクルに対して、解説のネイサン・アウタリッジ(アルテミスレーシング。ロンドン五輪49er級金メダル)が「ヒュージ・ミステイク」というコメントが印象的です。タック1回のミスが命取りになりました。
第4レースはリーチングの第1マークでオラクルが先行すると、ほとんど完璧なセーリングを見せます。チームニュージーランドが追いつけない展開は、ルイヴィトンカップを含めてこれまでになく、まさに歴史的瞬間がやってきました。平均ボートスピードもはじめてオラクルがチームニュージーに勝り8秒差で勝利です。
ただし、オラクルは、既報の通りルール違反による2点のアドバンテージがあるために得点は入らず、成績は、
Emirates Team New Zealand – 3
ORACLE TEAM USA – 0
となります。
今回のアメリカズカップは、ルイヴィトンカップと正反対に「ヨットレース」がおこなわれています。ワンタック毎に興奮するヨットレースをライブで見られるのは、すばらしく貴重なことです。次回の開催は10日。日本時間早朝におこなわれるので、みなさん、ぜひライブでチェックしましょう!
◎アメリカズカップ
http://www.americascup.com/
Race 3 Performance Data
Course: 5 Legs/9.94 nautical miles
Elapsed Time: ETNZ – 25:00, OTUSA – 25:28
Delta: ETNZ +:28
Total distance sailed: ETNZ – 11.8 NM, OTUSA – 12.1 NM
Average Speed: ETNZ – 28.57 knots (33 mph), OTUSA – 28.62 knots (33 mph)
Top Speed: ETNZ – 42.25 knots (49 mph), OTUSA – 41.37 knots (48 mph)
Windspeed: Average – 16.8 knots, Peak – 19.3 knots
Race 4 Performance Data
Course: 5 Legs/9.94 nautical miles
Elapsed Time: OTUSA – 22:42, ETNZ – 22:50
Delta: OTUSA +:08
Total distance sailed: OTUSA – 11.7 NM, ETNZ – 11.7 NM
Average Speed: OTUSA – 30.99 knots (36 mph), ETNZ – 30.92 knots (36 mph)
Top Speed: OTUSA – 45.97 knots (53 mph), ETNZ – 44.98 knots (52 mph)
Windspeed: Average – 19.5 knots, Peak – 23.3 knots
出陣前のオラクルチームUSA。アメリカズカップパークとビレッジには4万5千人が観戦に訪れました
ボートスピードはほぼ同等。人的な部分で勝敗が決まる魅力的な戦いがおこなわれています
第3レースで先行していたオラクルのタックミスが痛い。タックによる失速がハンパありません
マリナグリーン(アメリカズカップビレッジ)からは迫力レースシーンを観戦できます
パーク内の解説にはブラッド・バタワースとクリス・ドラパー(ルナロッサ・ヘルムスマン)
オラクルのジミー・スピットヒル(AUS出身。1979生まれ)とディーン・バーカー(NZL出身。1972年生まれ)
サンフランシスコではモスのデモンストレーション・レースもおこなわれていたようです
第3、第4レースライブ映像
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