早稲田大爆発!全日本インカレ個人戦2日目
9月7日、不安定な天候に翻弄された蒲郡全日本インカレ個人戦2日目。朝から吹いていた北東の風は出艇とともに弱くなり、全艇は一旦海に出たもののハーバーバック。昼前に雨雲とともにやってきた南寄りの風が吹き上がりかけましたが、スタートシークエンスが始まる頃には急速に弱くなりました。(BHM編集部)
不安定な風にも関わらず驚愕の2レース連続トップを達成した山口/谷口。photo by Junichi Hirai
第3レース。微風コンディションのなか、470級、スナイプ級、シングルハンド級ともにスタートしますが、ガクンと風が振れてアップウインドはポートタックの片上りに。さらに風は弱くなり、スコールのような大粒の雨が選手を襲います。強い潮の影響を受けるサバイバルバトルが始まりました。
風が止まったシングルハンドとスナイプ級はノーレースに。470級は上位艇だけが弱いパフをつかんで先行していたため、第2上マークでコース短縮されました。しかし、フィニッシュできたのはたったの12艇。その他33艇がDNFとなる大波乱がおこりました。
この状況でトップを引いたのは、関東470女子で敵なしの山口祥世/谷口柚香(早稲田大)です。軽風クルーとして前日の谷口諒介と交代して出場した谷口とスキッパー山口は、長崎工業高時代から息のあったコンビで、昨年の全日本女子インカレ優勝チームです。さらに、微軽風戦となった第4レースでも、山口/谷口は連続トップを取る完全無敵ぶりを発揮して、一気に5位へ浮上しました。
また、先輩艇と並んで光っていたのは、同大学の小泉/槌谷で本日2位-2位。なんと2レースとも早稲田大がワンツーフィニッシュを決め、大会初日からシングルスコアを並べる小泉/槌谷は暫定トップに立ちました。
総合首位に立った小泉/槌谷「きょうは潮がきつかったです。1レース目は風下側から出て即タック。2レース目もいいスタートができて、うまくコースが引けました。最終日に何レースできるか分かりませんが、がんばります」(小泉・2年)
スナイプ級は、上位チームがそれぞれ失点を持ち、混戦模様となっています。今回は6レース以上で最も悪い得点がカットされるため、最終日に2レース以上おこなわれれば順位に大きく影響してくるでしょう。
◎スナイプ級上位成績 4R終了時
1. 小栗/浅原(関西学院大)26p
2. 加藤/松垣(慶應大)30p
2. 伊村/大野 (日本大)30p
4. 平川/三ツ木(早稲田大)32p
5. 横田/黒沢(明治大)34p
6. 垣野/柳林(同志社大)37p
明日8日は全日本インカレ個人戦最終日。予告信号のタイムリミットが13:01です。この時間までに何レースおこなわれるのでしょうか? インカレらしい最終日のドラマに期待しましょう!
朝の出艇時は北東のいい風が入り、晴れ間も見せましたが、次第に風は弱まり天気は曇り空に。photo by Junichi Hirai
レース海面に雨雲が現れ、大粒の雨が降り出しました。雨ベタに突入です。photo by Junichi Hirai
海面にはブローの影がなくなり、鏡のような海面が広がりました。写真は第2マーク(リーチングマーク)ですが、完全にクローズになっています。photo by Junichi Hirai
スナイプ級トップに立つ関西学院大の小栗/浅原。本大会の優勝候補筆頭で、西宮のレースでは圧倒的な成績を残している実力チームです。photo by Junichi Hirai
470級2位には日本経済大の磯崎哲也/津留健。磯崎は昨年の優勝クルーで470級のスキッパー歴は1年。高校時代もクルーに専念していたので、正式レースでティラーを持つのはOP以来とのこと。photo by Junichi Hirai
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