驚異的な走りを見せる、シンガポールとタイ
8月28日、葉山で開催されているオプティミスト級アジア選手権。大会5日目はフリートレース後半戦です。これまで2本しかおこなわれていないレースの遅延を取り戻すべく、レースコミティ、選手たちの気合十分。それにこたえるべく、南西〜南からの微軽風で4レースをおこないました。(BHM編集部)
OPアジア選手権5日目。スタートで果敢に攻めるのはシンガポール選手が多い印象です。photo by Junichi Hirai
この大会で目をみはるのは、やはりシンガポールの活躍です。今回はワールドチャンプ(LOH JIA YI選手)を含めて12艇が出場する一大フリートとなっています。ハイレベルなセーリングは、素人目にも分かるほどで、スタートテクニック、タック、ジャイブアクション、コース選択、セールトリムまで、ジュニアの域を越える完成度です。
この背景にはセーリングを国技として強化している同国の事情がうかがえます。ペルー出身のコーチを擁し、艤装からセーリングまでつきっきりでサポートします。海上で、他国との交流を遮断して練習する様子は、五輪直前のオリンピックチームのようなピリピリとしたムードを感じさせられます。
成績表を見ると上位には、シンガポールとタイばかり。タイは2010年のマレーシアワールドで世界チャンピオンを出した強豪国ですが、プレスボードに乗っていた選手の保護者に話しを聞くと、外国人コーチはおらず、すべて自国完結型でトレーニングしているとのこと。年に4つの大きな選手権があり、それを目指して主に国内4エリア(?)で100名程度がOP級に乗っているようです。今回タイからは10チームが出場しています。
シンガポールとタイの走りに、正直に言って、編集部は驚かされました。残念ながら日本は「がんばれば、勝てるかもしれない」というような状況ではありません。それほど世界のトップセーラーとは、差が開いているように思えました。
この大会で日本は何をつかめるのでしょうか? 明日29日、葉山アジア選手権最終日です。
暫定1位はシンガポールのTEO RYAN選手。photo by Junichi Hirai
青空が広がった葉山沖。選手たちは元気に出艇していきました。photo by Junichi Hirai
2位はタイの女子、KLAHAN KAMONCHANOK選手です。photo by Junichi Hirai
日本最高順位は21位の花田義弘選手。photo by Junichi Hirai
安定した風でレースがおこなえて一番安堵したのは京黒レース委員長(左)に違いありません。本日4レースを行いレースが成立できたことでホッと一安心でしょう。最終日は午後2時が最終予告です。photo by Junichi Hirai
◎OP級アジア選手権(公式)
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◎アジア選手権・日本チーム応援ページ
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