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関東470。灼熱の江の島、風に恵まれず

 7月12、13日、灼熱の炎天下のなか「2013年第3回関東470協会フリートレース」が江の島沖で開催されました。今年度最後のフリートレースに79艇がエントリー。注目は、2011年全日本スナイプ選手権で優勝している、近藤/石川(アイシンAI)です。近藤選手は、ベネッセホールディングス吉田愛選手の弟で姉弟対決になりました。(文/関東470協会 板倉広佳、写真/Naritapapa)


混戦のマーク回航シーン。第3回関東フリートレースには79艇が出場しました。毎月のクラブレースにこれだけの470が集まるのは、間違いなく世界一です!

 初日、定刻通りのスタートを予定して出艇しましたが、スタートライン付近の強い潮に翻弄され、ゼネラルリコールを繰り返します。やっとの思いでスタートしたものの、みるみる風が弱くなってしまいノーレースとなりました。海上で待機しましたが風は吹かず。初日はノーレースのまま終えることになりました。

 帰着後は、関東470協会フリートレース恒例となったトップセーラーの講習会がおこなわれ、多くの学生選手が集まりました。柳川選手、吉田選手を講師に、出席した学生選手は真剣に話を聞き、動作の説明をするときは前へ集まって見える場所へ移動するなど積極的な姿勢が見てとれました。


吉田愛選手(左)と柳川選手。トップ選手が国内外で学んできた技術を若手セーラーへ伝授する講習会です

 2日目、穏やかすぎる朝です。少し様子を見た後にそよそよと風が入ってきたので出艇をしましたが、残念なことにレース海面に到達した頃には風がなくなっていました。

 その後風が吹いてくる気配もなく、あまりにも蒸し暑く選手の体調も心配されるため一度ハーバーへ戻りました。本部船がレース海面で待機をして様子を見ていたところ、お昼を過ぎた頃に安定した風が吹いてきたため再度出艇。

 1グループ目(ディビジョン赤・青)のスタートではアウター付近で混戦となり、社会人選手が出遅れる一幕がありました。そんな中、フィニッシュまで安定して社会人トップグループに絡んでいた田寺/森林(学習院大学ヨット部)には今後の成長が期待されます。

 残念ながら2レース目を実施するだけの安定した風がなかったため、第3回フリートレースは1レースのみで幕を閉じました。

ディビジョン赤・青1位、飯束/八山(エス・ピー・ネットワーク)
ディビジョン黄・緑1位 湊総/下山(東京慈恵医科大学ヨット部)

 関東470協会主催のレースも7月27、28日に開催される「2013関東470選手権」が最後となり、11月20日から25日に福岡県小戸ヨットハーバーで開催される「第42回全日本470級ヨット選手権」への出場権が上位に与えられます。関東フリートから多くの出場選手が、全日本へ出場することを期待しています。

◎関東470協会
http://www.kanto470.org/


残念ながらレースは予選1レースだけとなりました。写真は、ディビジョン赤・青1位の飯束/八山


こちらは、ディビジョン黄・緑1位の湊総/下山


第3回関東470協会フリートレース結果

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