レベルアップ!関東470フリートレース
「2013年第1回関東470フリートレース」が、5月25日・26日の2日間、夏を思わせるような日差しの中、和歌山からの遠征組も交え53艇のエントリーで開催されました。フリートレースは年3回、これに関東470予選、関東470選手権が加わり、ポイントランキングがおこなわれます。(文/伊藤譲一、写真/Sumino 関東470協会)
ベネッセチームに移って活動を開始した2連続五輪出場の吉田愛。新クルー吉岡美帆と組んで江の島でトレーニングしています。ベネッセチームは今春大学を卒業した松下/田中も加わり2チーム体制。8月の470世界選手権出場を予定しています
今回のフリートレースには社会人有力チームが多数参加しました。女子チームの吉田/吉岡、松下/田中(ベネッセセーリングチーム)は、2ボートでオリンピックキャンペーンを開始。和歌山からは2チームが遠征しました。市野/島田(和歌山セーリングクラブ。市野選手は2010年全日本470チャンピオン)。宮川/内野(Siesta)2011年全日本3位。また、渡辺/野呂(エス・ピー・ネットワーク)元ナショナルチーム。飯束/八山(エス・ピー・ネットワーク)など。この有力社会人6チームを中心にレースが展開されました。
初日は、全艇一斉スタートでおこなわれました。1レース目が東よりの5メートル前後の順風でスタート。レースが終了するにと徐々に風が弱まったので安定するまで待機。その後、南の軽風が入ってから2レースおこなわれました。2レース目に鈴木/後藤(明海大学体育会ヨット部)が6位でフィニッシュした以外は、有力社会人6チームが1番から6番まで独占して、学生選手との格の違いを見せつけました。
53艇が参加した第1回関東470フリートレース。第1回江ノ島スナイプも同時開催されたため、江の島は「祭り」のようなにぎわいでした。
立ち見が出るほど盛況だったセール講習会
レース終了後にはノースセール・ジャパンのセールトリム講習会がおこなわれました。白石氏を講師に470選手以外にも江の島スナイプに参加している選手やレースに出場していない大学生なども交え100人が入る会場に、立ち見の選手が会場の入り口からあふれでるほどになりました。
講師の白石氏の他にスリーボンドの松永選手、吉田選手、ベネッセの吉田愛選手、トヨタ自動車東日本の柳川選手などが選手の質問に答えてくれました。柳川選手に関してはフリートレースの最中、レース海面に入り、サポートボートの上から直接選手にアドバイスをしてくれました。
2日目は初日のレース結果から上位1/4を赤ディビジョンとし、残り3/4を上位の順番から均等になるように青、黄、緑のディビジョンに分け、2ディビジョンの組み合わせでレースをおこないました。
赤ディビジョンが入るグループは上位の選手の走りを真近で見てレースをおこない、入らないディビジョンの選手は自身が上位を走るレースを経験できます。
レースとしては不公平なディビジョン分けですが、フリートレースは、選手が目標としているレガッタで上位を走るための練習レースと位置付けています。
3メートル前後の南の軽風で2レースをおこない、3レース目が6メートル前後の順風そして、最終レースはまた軽風になりました。吉田/吉岡がチーム結成後、まだ動作練習中心にも関わらず男子チームを寄せ付けつけず2-1-1-4-2-1-1で優勝、2位は和歌山から遠征して来た宮川/内野、3位に飯束/八山が入りました。
◎2013ポイントランキングシステムは関東470協会HPをご覧ください
http://www.kanto470.org/modules/news/index.php?page=article&storyid=147
立ち見が出るほどの参加があったノースセールジャパン主催の講習会。セールの基本(セールの風の流れ方、揚力が発生する仕組み、アップウォッシュについて)が講義されました。後半におこなわれた、470、スナイプのトップセーラーへの質問コーナーでは、質問が止まないまま閉会に。講習会場を出た後、直接トップセーラーに聞きにくる学生選手が後を絶ちませんでした。学生選手の向上心が伝わってきました。photo by Junichi Hirai
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