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29艇が伊勢湾に集結!レーザー中部選手権

 6月1、2日に愛知県常滑市の鬼崎フィッシャリーナ内にあるレーザー知多フリートで、2013年レーザー中部選手権が開催されました。中部国際空港(セントレア)を間近に、離着陸する飛行機を背景に29艇での熱戦が繰り広げられました。(文/永井久規、写真提供/レーザー知多フリート)


空港から飛び立つ飛行機をバックにレースがおこなわれました

夜のレースは、知多牛、きしめん、あんかけスパ、大アサリが登場!

 例年より早く梅雨入りし雨天が心配されていましたが、レーザーセーラーの熱意が届いたのか、恵まれたコンディションで初日4レース、2日目3レースと充実したレースを実施できました。

 初日、昼から夕方にかけてシーブリーズが徐々に強さを増す3〜6メートルのコンディションで、実力が試される1日になりました。

 スタンダードクラスは、和歌山合宿からそのままレースに突入した谷口選手(和歌浦F)が2-1-1-2と安定した実力を発揮。ラジアルクラスでは蛭田選手(津F)が2-2-1-2、長谷川選手(津F)が3-1-3-1とカットレースを含めると同点首位となる激戦の様相です。

 高山選手(和歌浦F)や西尾選手(和歌浦F)のユース選手の活躍が期待されましたが、元ナショナルチーム女子選手の壁に阻まれる格好になりました。4.7クラスは参加が2艇のマッチレースになりましたが、玉山選手(蒲郡F)が3勝し、一歩リードしました。

 現在のレーザー界の中心選手層であるマスターズの方々にとって「夜のレース」となる期待のレセプションでは、知多牛、きしめん、あんかけスパ、大アサリ、しらすなどのご当地名物をフリートメンバーの手作りで用意し、遠方から来ていただいた選手の皆さんに楽しんでもらえた様子でした。


今年のレーザー中部選手権は全7レースを消化


4.7クラスには3艇出場。杉浦涼斗選手が優勝しました

植田選手が逆転優勝!

 2日目、朝から北よりの弱風が吹いていましたが、本命の南よりの風を待つために陸上待機になりました。しばらくするとセントレアを離発着する飛行機も南向きになりました。これは上空が南よりの風に変化した証拠です。これを見てレース委員会は全艇出艇を決断しました。レースは3〜4メートルの軽風で、さらに潮流の速いコンディションで選手達を悩ませました。

 スタンダードクラスは、軽風を得意とする植田選手(浜名湖F)が2-1-1と爆発。軽風で失速した谷口選手を逆転して優勝となりました。ラジアルクラスは蛭田選手が苦手の軽風でも1-2-1と安定した走りで貫録の優勝。4.7クラスは杉浦選手(蒲郡F)が1-1-1と見違える走りでオールトップ、大逆転での優勝になりました。また、マスターズではワールドではラジアルのみの年齢層であるグレートグランドマスターズ(65歳以上)になられてもスタンダードにこだわる加藤選手(津F)が熟練のレース運びで優勝しました。

 レーザーはオリンピック種目というストイックな競技種目である一方、各地域でこのようなアットホームな地方選手権を多数開催する魅力あるクラスです。日本全国にレーザーフリートがありますので、興味のある方は、近くのフリートでレーザーライフを一緒に満喫しましょう!


ラジアル級優勝の蛭田香名子選手


セールナンバー187424はスタンダード優勝の植田順大選手


マスターズ優勝の加藤重雄選手


選手、スタッフ全員集合です!


レーザー中部選手権成績表

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