エクストリームセーリングシンガポール写真
4月11日〜14日までシンガポールでエクストリーム・セーリングシリーズ第2戦が開催されました。この大会はエクストリーム40というワンデザインカタマランを使ったワールドシリーズで、2013年はオーマーン、シンガポール、中国、トルコ、ポルトガル、イギリス、フランス、ブラジルの8戦が予定されています。(BHM編集部)
大型カタマランによるグランプリレースは、アメリカズカップで採用されたことで一躍注目をあびることになりましたが、エクストリーム40の方が活動歴は古く、この大会はアメリカズカップと微妙な関係を保ちながら継続されています。ちょっとややこしい感じがしくもありません。
編集部のつたない記憶によれば、エクストリーム40は当初ボルボオーシャン世界一周レースの寄港地エキシビションイベントに採用されていたと思います。その後、2011年よりエクストリームセーリングシリーズが開幕し、スイスのアリンギ(エルネスト・ベルタレッリ)、レッドブル社、中東オマーン、中国の資金力が入り、さらに現在シンガポール、韓国のアジア国が参入している、という流れがあります。
アメリカズカップとは路線が異なりますが、一時、チームニュージーランドやルナロッサも参戦していました。今年からアメリカズカップから撤退したチームコリアが加わりました。シンガポール大会に出場したのは8チームで〈アリンギ〉が優勝を果たしました。
◎エクストリームセーリングシリーズ・シンガポール大会成績
1st Alinghi (SUI) 18 points.
2nd Red Bull Sailing Team (AUT) 18 points.
3rd The Wave, Muscat (OMA) 16 points.
4th SAP Extreme Sailing Team (DEN) 12 points.
5th Team Korea (KOR) 11 points.
6th Team X Invitational 10 points.
7th Realteam (SUI) 10 points.
8th GAC Pindar (NZL) 9 points.
また、日本選手が関係していないので注目されにくいものですが、ディンギー出身のシンガポール選手、韓国選手が出場している点にも注目です。
◎Extreme Sailing Series
http://www.extremesailingseries.com/
シンガポールのJustin Wong選手。photo by Lloyd Images
レース海面はマリーナベイ・サンズホテルの目の前。photo by Lloyd Images
プレスカンファレンスの様子。photo by Lloyd Images
マリーナベイのレース。風は弱かったようです。photo by Lloyd Images
シンガポール・アートサイエンスミュージアム前のアリンギ対ウェーブ・マスカット。photo by Lloyd Images
優勝のアリンギチーム。ヘルムスマンはアメリカのモーガン・ラーソンです。photo by Lloyd Images
シンガポール大会ダイジェスト映像です。
さて、超オタク的な視点ですが…。エクストリームセーリングシリーズのオフィシャルビデオ撮影を担当しているのはスポーツ撮影の超大手、サンセット+バイン社で、昨年までISAFのオフィシャル映像を担当していた会社です。しかし、2011年パースのISAFワールドでトラブルがあり(あのベン・エインズリーが撮影ボートに乗り込んだ69条違反事件。この際、撮影側のボス、ISAFのマルチメディア担当者は責任を取らされて辞職しました)、結果的にISAFのイベントから干されることに。そこで登場したのが、ギリシアの若手映像集団のイカルス・セーリングメディアです。一昨年前までほとんど無名だった彼らは、バルーンにカメラをつけて飛ばすアイデアで安価な空撮を実現。さらにフットワークの軽さと、サンセット+バイン社が離れたことも重なり、カイトボーディングからISAFセーリングワールドカップまで、ほとんどのディンギーイベントからオファーを受ける人気ぶりとなっています。…なんというか、だれも興味のないだろうセーリングメディアの話でした
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