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海がもっと大好きになる!セーリングキャンプ in 座間味2025

 12月26〜29日まで沖縄県座間味島で「セーリングキャンプ in 座間味2025」が開催されました。セーリングをはじめ、SUPやカヤック、シュノーケリングなどのマリンスポーツを楽しむこのイベントは、今年で8回目を迎えます。今年もたくさんの参加者を集め、あったかい冬の海で思う存分に海遊びしました。(BHM編集部)

沖縄座間味島で開催されたセーリングキャンプ in 座間味。子供たちは力を合わせ、セーリングで無人島の嘉比島(がひじま)へ上陸しました。今年の参加はセーラー27名、未就学児4名、リーダーを務める高校生・大学生16名、大人約50名。今年も総勢約100名の大所帯となりました
このイベントを応援してくれている白石康次郎さん(DMG MORI セーリングチーム)も参加してくれました。子どもたちは世界一周セーラーの話に釘付けです。白石さんも参加して、みんなでゲームをして交流しました
今回は初日が荒天でフェリーが欠航したため、2日目に座間味島へ渡りました。海へ出る頃には素晴らしい快晴! サンゴもいる透明度の高い海でセーリングするなんて、なかなかできることではありません
今回、お母さんとして参加してくれた吉田 愛さん(五輪4大会日本代表、スナイプ女子ワールドチャンピオン)からは、ご自身が子どもの頃に使っていたラダーとセンターを寄贈いただきました
海遊びの合間にビーチクリーンもおこないました。子どもたちの手に掛かればゴミ拾いもゲーム感覚です。また、子どもたちが着ているTシャツはペットボトルをリサイクルして作られたもの。ヘリーハンセンさんにご提供いただきました
座間味島のセーラーのみなさんの協力で、沖縄伝統の帆船サバニにも乗せてもらいました(体験は大人が中心)。意外にもスピードがあり、その速さに体験したみなさんは驚いていました。座間味島では毎年6月にサバニレースが開催されています
セーリングキャンプ in 座間味ではチームが作られ、大学生・高校生のリーダーが子どもたちと一緒に行動します。船に乗るのが怖かったらリーダーと一緒にセーリング。怖くなんてありません
このイベントは子どもたちだけのものではありません。参加条件のひとつとして家族で参加すること、があります。親子で海遊びをして大切な思い出を作ってもらうことも目的のひとつです
今年もRe Sail Factoryさんにご協力いただき、オリジナル・サコッシュ作りをしました。子供たちはロープを通し、ハンコを押して自分だけのものを製作します。サコッシュは捨ててしまうような古いセールをアップサイクルして作られたものです
シュノーケリングで座間味の海の中を観察。たくさんの魚やサンゴを見ることができました。ウミガメにもあえましたよ

◎バルクヘッドマガジンがセーリングキャンプ in 座間味を応援する理由

 バルクヘッドマガジン編集長は、このイベントの開催当初から応援してきました。いまは、イベントを取材するだけでなく、主催者のひとりとしてイベント作りに関わらせていただいています。

 その理由のひとつは「もっとセーラーを増やしたいから」です。バルクヘッドマガジンは、ヨットレース、セーリング競技を取材して、目標に向かって一生懸命に向かうセーラーたちを応援しています。

 ジュニア大会から学生選手権、全日本選手権、外洋ヨット、オリンピック、アメリカズカップ、ヴァンデ・グローブ、eセーリングまでヨットレースと名のつくものはすべてに興味があります。

 読者はセーラーで、小学生から年配のベテランまで年齢層は幅広いです。こうした活動は、国際組織のワールドセーリングからも評価され、リオ五輪、東京五輪、パリ五輪と三大会連続で指定セーリングメディア、フォトグラファーに認定され、現地で取材撮影する機会に恵まれました。

 でも、ある時、はたと気がついたことがあるんです。

『バルクヘッドマガジンがやってることだけでは、セーラーは増えないんじゃないだろうか?』

 セーリングが好きな人に読んでいただくことは、バルクヘッドマガジンの根っこの部分で、とても大切なことです。

 でも、セーリングをやったことのない子、セーリングを始めたばかりの子、最近やめたいなと思ってる子、レースが苦手な子は、バルクヘッドマガジンを知ることはありません。その子たちが、ヨットや海が好きになってくれれば、自然とセーラーが増えていくのではないだろうか、ということです。

 勘違いされることもあるのですが、セーリングキャンプという名前になっていますが、ジュニアの練習会ではありません。セーリングを海遊びのひとつとしてとらえています。

 ヨットの難しいことを全部忘れて、海遊びの原点にかえって楽しもう、という単純なイベントなのです。セーリングをしたことのない子でも参加オッケー。OP級に2人で乗っても、3人で乗っても問題なし。怖かったら、高校生、大学生のお兄さん、お姉さんと乗ればいいんです。お父さんやお母さんといっしょに乗る機会もあります。

 海が好きになり、自然や海の生き物や環境のことに興味を持ち、このイベントでセーリングの楽しさを知ってもらえたら、主催者としてこれほどうれしいことはありません。

 子どもたちの遊んでいる姿を見ながら、「この子たちが大人になったとき、子どもの頃、座間味島で遊んで楽しかったとふりかえる日がきっと来るんだろうなぁ」。そんなことを考えていました。

楽しかった4日間はあっという間に終わりです。最後は全員でシーサーボーズで記念撮影です。今年も楽しかったですね! みなさん、思い出はできましたか? また、どこかの海で会いましょう!

◎セーリングキャンプ in 座間味とは?
 2017年に始まった「セーリングキャンプ in 座間味」は、NPO法人 海育プロジェクトが主催するマリンスポーツ体験イベントです。慶良間諸島国立公園に指定されている沖縄県座間味島の美しい海に子どもたちが集まり、海遊びしながらマリンスポーツや自然環境に興味を持つきっかけをつくります。

◎セーリングキャンプ in 座間味 スポンサー募集
 セーリングキャンプではイベントに共感してくださる方、賛同者、スポンサーを募集しています。海が好きになる子どもたち、そして日本のセーリングを担っていくかもしれない未来のセーラーを応援していただけたらうれしいです。ご興味のある方はご連絡ください。

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