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最終日を前に早稲田大が日本大を逆転!全日本インカレ3日目

 11月2日、江の島ヨットハーバーで「第90回全日本学生ヨット選手権」の3日目が行われました。選手たちはレースごとに強まったり、弱まったりする江の島の気まぐれな風に翻弄されます。その風に対応した総合5連覇中の早稲田大が2日目まで総合首位の日本大を逆転しました。 その差、わずか2.3点です。(レポート/藤原葉菜 BHM編集部)

江の島全日本インカレ3日目は470級、スナイプ級とも3レース実施。日本大の池田海人/末吉源(写真中央)が3-1-1位で爆走しますが、赤いスピンの早稲田大が3追い上げます

 丸一日をかけてレースができるラストチャンスの3日目を迎えました。「一つでも多くのレースを」と願う選手たちとは裏腹に、朝の江の島に風がありません。2日目と同様に陸上待機からスタートしました。

 南から入ってきた風で10時5分に海上へ出ますが、風が強くなったり、弱くなったりする不安定なコンディションです。レースごとに変わる江の島の風に選手たちも振り回されるなか、両クラスともに4レースを実施しました。

大会3日目の1レース目では両クラスがスタートしましたが、風向きが大きく変わりノーレースになりました
470級の第7レース、スナイプ級の第6レースは風が強まり、波も高くなったことで、沈艇も続出しました

 後半戦で本領を発揮したのは早稲田です。470級は2日目終了時点で1位の日本大と88点差でしたが、最終日を前にその差を約半分に縮めました。スナイプ級は早稲田大が得点差をさらに広げます。

 総合優勝の行方は早稲田大と日本大の一騎打ちの展開です。総合得点の差はわずか。明日、日本一の称号を手にするのはどの大学でしょうか?

「1日目、2日目と苦しい展開が続きましたが、ようやく自分たちの実力を発揮できました。一日中、風の強弱があるなかで、変化にうまく対応できた選手が前に出れたことが結果につながりました。最終日も変わらず、全員でいつも通りのパフォーマンスを発揮することが最優先事項です」(河田大智・早稲田大主将)
「自分たちは日本一への挑戦者でありながら、気持ちの面を含め守りの部分が出てしまいました。今、総合優勝を狙えるのは早稲田大のほかに自分たちしかいないと思います。最終日はノーケース・ノートラブルで終わることは大前提ですが、日本一が取れるチームであるよう行動していきたいです」(池田海人・日本大主将)

総合3位 慶應大
「470級は2日目に早稲田大に追いつかれ、一個一個を積み重ねたい状況で、理想の算定スコアとはかけ離れてしまいました。最後まで決めたことをしっかりやり遂げていきます」(田中大和・慶應大)

総合4位 同志社大
「2日目はノーレースになりましたがスナイプ級で1艇がBFDが出たり、470級は第5レースでリタイア艇があったりと思うような展開ができませんでした。目標の総合優勝に向けて希望を捨てず、自分たちらしく戦いたいです」(西内海斗・同志社大主将)

総合5位 京都大
「3艇をまとめるのに苦戦し、最終レースは自分たちが目指している順位を取れませんでした。ただ、目標の総合4位を目指せる位置にいるので、逆転したいです」(森田颯斗・京都大主将)

総合7位 日本経済大
「3日目はシングルを多く取れる場面もあり、チームの雰囲気としては右肩上がりです。朝の円陣、出艇、そしてレースのスタートから他大学に勝ちます」(濵田登羽・日本経済大主将)

総合優勝争いと同様に国立大同士の戦いも激戦です。470級では7位京都大、スナイプ級は5位に九州大。総合では京都大が 九州大を77.7点リードしています
第90回全日本学生ヨット選手権 3日目 470級成績(18:24 時点)
第90回全日本学生ヨット選手権 3日目までの470級 乗員リスト
第90回全日本学生ヨット選手権 3日目 スナイプ級成績(21:58 時点)
第90回全日本学生ヨット選手権 3日目までのスナイプ級 乗員リスト
第90回全日本学生ヨット選手権 3日目 総合成績(21:58時点)
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