浜名湖フォイリング対決。モス全日本選手権、岡田圭樹が優勝!
9月13~15日、静岡県浜松市浜名湖三ケ日青年の家で「第58回 2025年全日本モス級ヨット選手権」が開催されました。モス乗りが夏の浜名湖に期待している10~14ノットの南風とはなりませんでしたが、西寄り5~10ノット前後の軽風域で全8レースが行われ、優勝はパリ五輪銀メダリスト、イタリアモスワールド帰りの岡田圭樹選手となりました。(レポート・写真提供/日本モスクラス協会 杉山航一朗、写真/DRONE_5757)

9月13日、大会初日は前線の影響で不安定な雨・無風となりレースは実施できず。オープニングレースは大会2日目に持ち越されました。終日の風待ちとはいえ、モス愛好家にとっては最高の時間です。お互いのボートを見学し合い、艤装の工夫やフォイルの形状、アイデアなどを話し合い、有意義な時間を過ごしました。

大会2日目、この日も前日から続く不安定な天気でいつもの風がなかなか入りません。昼過ぎからフォイリングぎりぎりの6ノット前後の西風が入り、前日出艇できなかった選手たちは次々と出艇していきました。
吹き始めから1時間ほど経った頃にようやく8ノット前後まで風が上がり、レースが始まりました。この日は全3レース、終始6~9ノット程度の軽風で1-1-2位でまとめた岡田選手が首位で2日目を終えました。
岡田選手は今年から船を乗り換え、ビーカーV2+カーボンショートバーティカルを使用しています。総合第2位となった行則選手が使用するビーカーV3+スチールバーティカルに対して、若干のスピードディスアドバンテージはあったものの、スタート、海面選択、ミス後のリカバリーなど、ボート性能差をものともしない圧巻のレース展開でした。1位2位でのマッチレースとなる場面も少なくなく、マニューバリングの失速ひとつで勝敗が分かれる痺れる展開でした。

大会3日目、この日は朝から太陽に恵まれ、夏の風が期待できる天気。浜名湖の夏は11時頃から南風が入ることが多いですが、この日はいつもより早い10時には6ノット前後の西風が入りました。運営はもう一段風速が上がり安定したコンディションでレースをするため、定刻から1時間ほど遅らせて7~12ノットのコンディションで5レースを実施。この日も岡田選手が1-1-1-1-1とパーフェクトを決め、第58回全日本モスの王者となりました。
浜名湖三ケ日沖の西風は陸地の影響を受け、風速の場所ムラが起こりやすいコンディションですが、岡田選手の海面選択、フォイルタイムの長さに軍配が上がりました。


モスクラス協会ではフォイリング艇に乗りたい若者を募集しています。11月下旬に若者をターゲットとしてフォイリングチャレンジを神奈川県葉山新港で行う予定です。モスに乗ってみたい若者はぜひ応募・参加してください。
モスを始めるにあたり、程よい中古艇の情報もありますので、興味のある方はモスクラス協会のインスタグラムに問い合わせてください。
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