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本命、磯崎/関が一歩リード。江の島470全日本選手権4日目

 9月6日、江の島で開催されている「ピアソンマリン全日本470級ヨット選手権大会2025」4日目。昨日の悪天候が嘘のような快晴で、4ノットの軽風から午後には10ノットまで上がるコンディションとなりました。8時30分からのチームリーダーミーティング後、風が上がるのを待ち10時にD旗が掲揚されました。(レポート/三谷祥子 バルクヘッドマガジン)

全日本470選手権4日目、ついにトップに立った磯崎哲也/関友里恵。「第4レースと第6レースについては、完璧にプラン通りに展開できて良かったのですが、第5レースはスタートでミスしてしまって。その後の展開もあまり良くなかったので、そこは課題です。明日の決勝レースは全てトップを取りにいきます」(磯崎)

 午前は4ノット程度の軽風で潮流の強い中、10時55分に第4レースがスタート。イエローでは序盤からリードした吉田 愛/吉田雄悟(ピアソンマリンジャパン)が貫禄を見せてトップフィニッシュを果たし、ブルーでは磯崎哲也/関 友里恵(JPN22 Racing)が安定した強さを見せて1位に。両フリートともに実力者が制しました。

 続く第5レースでは、イエローの1位に大石駿水/福田桃奈(滋賀県スポーツ協会)が、ブルーでは池田海人/末吉 源(日本大学)が1位フィニッシュし、ここまで安定した順位を取ってきた2組が実力を発揮しました。

 10ノットまで上がった風で最終の第6レース。イエローは再びベテランの吉田/吉田組がトップを走る展開で1位に入り、ブルーでも1マークから終始リードする磯崎/関組がそのままトップでフィニッシュとなりました。

 6日で予選シリーズは終了し、予選成績が確定しました。1位が磯崎/関組、2位は池田/末吉組 、3位に大石/福田組が入り、上位3組が6点差以内の接戦になっています。

 大会最終日となる明日7日(日)は、予選成績の上位からゴールド、シルバーの2グループに分かれ、決勝シリーズが行われます。

◎全日本470選手権 6R終了時 上位成績
1 磯崎 哲也/関 友里恵(JPN22 Racing)8p
2 池田 海人/末吉 源(日本大学)12p
3 大石 駿水/福田 桃奈(滋賀県スポーツ協会)14p
4 Muhammad Fauzi / Juni Karimah(Malaysia Sailing Association) 22p
5 吉田 愛/吉田 雄悟(ピアソンマリンジャパン)23p
6 神木 聖/疋田大晟(YSCS)25p
7 杉原 豪/山本 信之介(日本大学)28p
8 濱田 登羽/今村 公彦(日本経済大学)30p
9 小栁 倫太郎/相川悠太郎(ヴィス/東京大学)31p
10 青山 知央/松山 大祐(早稲田大学)35p

大会4日目は早朝に残る北風を期待してスタート時間を早めましたが、朝から風弱く陸上待機に。南西から弱い風が入ってきて出艇しました
2位に浮上した池田 海人/末吉 源(日本大学)。「スタートでミスしてしまったレースもありましたが、1レグごとに順位を上げていく意識で走りました。これまで安定して順位を取れているので、明日も崩さないように注意して3位以内を狙います」(池田)
3位の大石 駿水/福田 桃奈。「今日の1本目のスタートで失敗して11位になった後、切り替えて1位と3位を取ることができて十分戦えているなと感じています。明日は思い切り走ってメダルを取りたいと思います」(大石)
予選6レース中3回トップを取っている吉田 愛/吉田雄悟は暫定5位。「今日の2レース目は失敗してしまいましたが、他の2本はなんとか上手く走れました。若い子たちにも速い選手がたくさん出てきて、どんどん育ってきているのを感じられてうれしいです」(吉田雄悟)
大会4日目(16)-5-2位で急浮上したマレーシアのMuhammad Fauzi / Juni Karimah。軽風域ではまわりよりも一段階上のボートスピードを持っています
大学生の戦いも見物です。前週のインカレ個人戦では早稲田大学が優勝、準優勝を飾りましたが、本大会では日本大学が群を抜いています
天気に翻弄されている今年の全日本470選手権。大会4日目を終えてようやく予選が終了しました。5日目となる最終日はゴールド、シルバーの決勝シリーズ(最大4レース)が行われる予定です
ピアソンマリン全日本470級ヨット選手権2025 4日目成績
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