スナイプ史上初の快挙!近藤夫妻が江の島スナイプ全日本を制する
8月24日、江の島で開催された「第78回スナイプ級ヨット選手権」最終日。江の島沖は朝から風弱く、1時間の風待ち後に南から入ってきた軽風でレースが始まりました。首位に立っていた近藤康史/近藤広佳は第8レースでも左海面を上手く使ってトップフィニッシュ。最終レースを待たずに優勝を決めました。夫婦での優勝は史上初の快挙です。(BHM編集部)

「夫婦での挑戦は5回目になります。今回は地元・江の島の利点を活かし、レース中、得意な10ノット前後の風だったことで優位に立てました。それに、去年、船のモデルが新しくなり(Ninja3/ピアソンマリンジャパン)、セールも改良したことがボートスピードにつながりました。夫婦での優勝はとてもうれしいです。成績が出ずに悩んだこともありましたが、いまは家族と一緒に挑戦できることが原動力になっています」(近藤康史)
「子どもが生まれて練習量は減りましたが、大会では子どもを預けられる環境を整えていただいたり、周囲のサポートに助けられ、大会に出場できていることにとても感謝しています。海に出られる時間が以前に比べて貴重になり、逆にフレッシュな気持ちで楽しめています」(近藤広佳)
また、スナイプ全日本最終日では激しい2位争いが繰り広げられました。前日2位の高木克也/渡辺桃香、渡邊哲雄/齋藤浩二が第8レースでスコアを大きく崩す中、このレースで2位を取った早稲田大の桔川翔太郎/山本育海が急浮上。2位、3位争いは最終レースに持ち越されました。
第8レースが終わった時点での成績は
2位 渡邊/齋藤 46点
3位 桔川/山本 48点
4位 高木/渡辺 63点
10ノット前後まで風が上がった最終レースでは、高木/渡辺、渡邊/齋藤が左海面を使って上位で上マークを回航。一方、桔川/山本はスタート後、痛恨のペナルティーターンで大きく出遅れてしまいます。高木/渡辺は順位を上げてトップフィニッシュを決めて桔川/山本を逆転。最終成績は、2位渡邊/齋藤、3位高木/渡辺、4位桔川/山本という結果になりました。
第78回スナイプ全日本選手権は軽風シリーズながらも全9レースがおこなわれました。次回、2026年大会は同時期に富山県新湊マリーナで開催される予定です。





