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激戦を制した6ペアが全日本個人戦へ。関西学生個人選手権最終日

 6月22日、兵庫県西宮沖で「2025 年 関西学生個人選手権」2日目が行われました。きょうは3レースを実施し、昨日から合計6レースを実施。両クラス、全日本個人戦へ進む6ペアが決まりました。(レポート/藤原葉菜 BHM編集部、香田拓海)

関西学生個人選手権最終日。本日も水しぶきが激しく上がるコンディションでした。最近の西宮は風が強いレースが続きます

 本日は朝から昨日と同じ南西の風が吹いていました。17〜18ノットと昨日よりもタフなコンディションで3レースを実施。2日間で両クラスともに計6レースを行いました。

 470は鶴本優士/横溝 大(関西学院大)が優勝。一方、全日本個人戦の出場ラインである5、6位争いは最終レースまでもつれ込みました。

 第5レース終了時点で、5位の井野翔太/荒木友陽(大阪公立大)が20点、6位の中田佳祐/平北悠斗(関西学院大)と7位の木内恵美子/品川紗奈 (関西学院大)は22点タイで並びます。第6レースで木内/品川が5位、井野/荒木が8位でフィニッシュし、予選通過を決めました。

 スナイプは安東温輝/垣本 誠(関西学院大)を筆頭に、関西学院大が4位まで独占。そして、スナイプも全日本個人戦の出場ラインが最後まで混戦でした。第5レース終了時点で6位とわずか1点差で7位につけていた市川大歩/小澤颯万(大阪大)が最終レースでライバルたちを上回る4位でフィニッシュ。全日本出場を決めました。

鶴本/横溝はカットレースを除き、全てトップフィニッシュで優勝しました。昨年、全日本個人戦4位の関西学院大のエースが、今年も全国の舞台に挑みます。「コース展開を大切にしていたなかで、風の読みが当たり前を走れました。より精度を高めて、本戦では綺麗事を言わずに数字を残したいです」(鶴本)
神戸大は470で2艇が予選通過しました(左から市川/太田、續/下山)。きょうのレースで目立ったのは續 将/下山克貴。本日は2-3-3の8点で昨日6位から3位にジャンプアップです。「得意な風で、楽なコース展開で走れました。個戦を意識したきょうは緊張もしました」(下山)「蒲郡も、全日本の大会に出るのも、初めてで想像もあまりつきません。自分たちがどこまで通用するか、楽しみです」(續)
大阪公立大学が誕生してから初の予選通過ペアとなった井野/荒木。全日本個人戦では、トップレベルの選手からの学びをチームに還元します。「環境的に厳しい戦いでしたが、互いに言葉を掛け合い、気持ちを高めて走り抜きました」(井野)「昨日のDPIから切り替えて、がんばった甲斐があったがありました」(荒木)
スナイプでは今大会で圧倒的な走りを見せた安東/垣本が優勝です。「今回は波に乗れたのが良かったです。クルーとコミュニケーションを通して、有利な海面を選べました。今年は納得できる結果が続いています」(安東)。全日本でも「納得できる」結果に期待がかかります
昨年は個人戦に手が届かなかった大阪大スナイプ。今年は市川/小澤が切符をつかみました。「1日目は自分たちを苦しめるレース展開となり、昨夜は『いける』とお互いに鼓舞し合いました」(小澤)「昨日はたくさん食べて、たくさん寝て、きょうに臨みました。最終レースは開き直って、気楽に臨めました。目指すは大阪大の個人戦最高順位となる10位以内です」(市川)
スナイプの第4レースでは商船にコースが阻まれる場面も。大型商船がつくる波にもめげずに、去り抜きました 
勝ち進む選手がいれば、悔し涙を流す選手もいるのが全日本個人戦予選。来る団体戦の関西インカレ、そして全日本インカレで力強い走りを見せてくれることに期待しています
新西宮ヨットハーバーのスロープを生かした集合写真の撮影に今回は挑戦。カメラマンは海上から船に乗り、撮影をしています
2025年度関西学生個人選手権 470成績
2025年度関西学生個人選手権 スナイプ成績
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