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30ノットの風で爆走!〈MONDAY NIGHT〉がOSF優勝を飾る

 5月3~6日、愛知県蒲郡ラグナマリーナから横浜ベイサイドマリーナまでを走る「オーシャン・スプリング・フェスティバル」(OSF)が開催されました。約350マイルを走る八丈島まわりのロングコースでは、〈MONDAY NIGHT〉(TP52)が1日8時間6分37秒でファーストホームを果たし、修正順位でも1位となり初優勝を飾りました。(BHM編集部)

ファーストホーム&優勝を決めた〈MONDAY NIGHT〉。「この船はニュージーランドから3カ月掛けて回航しました。練習量は少なかったけれどがんばりました。レースでは25ノットのスピードを記録。スタートではジブのトラブルもあったけれど、問題NIGHT!」(井上卓郎艇長)

◎オーシャン・スプリング・フェスティバル
ロングコース優勝 蒲郡~八丈島~横浜 約350マイル
〈MONDAY NIGHT〉TP52(津ヨットハーバー)
井上卓郎艇長、佐久川圭司、井上 篤、柳田 進、Darren Halliday、晝間ホセ(ひるまほせ)、山下孝一、多賀谷 光

ショートコース優勝 蒲郡~利島~横浜 約200マイル
〈KLC HORIZON 9〉SUN FAST 30OD(ラグナマリーナ)
邨瀬愛彦、井口七海

 本大会はスタートから風に恵まれ、途中30ノットを越える強風のスピード勝負に。各艇はブローチング、トラブルなどのドラマをもあり、特にトップグループは風が落ち始める前にフィニッシュし、先行逃げ切り型のレース展開になりました。

 初夏のさわやかな季節に好条件でおこなわれた第2回オーシャン・スプリング・フェスティバル。今年はショートコースが併設されるなど新たな取り組みもおこなわれました。

 また、外洋ヨットレースイベントとしては(バルクヘッドマガジンが知る限り)日本ではじめてのアイデアが盛り込まれました。特に参加艇が口をそろえて感激していたのは、フィニッシュ後のさん橋での出迎えです。

 海外レースではよくあるシーンですが、参加艇全艇の帰着ごとにフォグホーンと大音量の音楽で出迎え、さん橋につけるとすぐに祝福のシャンパンファイト。さらにインタビューがおこなわれました。

 横浜ベイサイドマリーナというアウトレットモールでおこなわれるセレモニーということもあり、セーリング関係者以外の人たちが足を止めて見学していたのが印象的でした。

 同じく5月6日の閉会式もアウトレットモール内で、雨にもかかわらず華やかな雰囲気でおこなわれました。次回、第3回オーシャン・スプリング・フェスティバルも開催予定です。

東京湾に入ってからも風が落ちることなく走った〈MONDAY NIGHT〉は2位以下を大きく引き離してフィニッシュ。記録は1日8時間6分37秒です
2位の〈SHALLON VIII〉(XP44 2.30)。前線が通り過ぎ、東京湾に入って一気に風が弱まってしまいました。東京湾に入ってスローペースとなり8時間掛かって夜間にフィニッシュ
早朝にフィニッシュした3位の〈HARUKA 4〉(ITALIA1198)。豊富な練習量で外洋日本一を目指して活動しています
4位〈MISS NIPPON VIII〉(FIRST 40 CE)。「フィニッシュ後、フォグホーンで出迎えてもらえたのに感激しました」と小川艇長
クルージング艇で安全に完走した〈SILVA VII〉(Okazaki 40 Deck Saloon)。白石康次郎さんが同乗しました
着艇後のシャンパンファイト。本大会では1位から最後尾まで全艇の完走をさん橋で祝福。マイクパフォーマンスもあり大いに盛り上がりました
本大会のために特別に制作した森精機制作のステンレス製のトロフィー。同社が誇る金属積層造形(3D金属プリンター)で制作したものです
外洋ヨットレース+αの楽しさがあるオーシャン・スプリング・フェスティバル。次回大会も開催予定です。おたのしみに!
オーシャン・スプリング・フェスティバル 成績
オーシャン・スプリング・フェスティバル ショート成績
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