Loading

目指せ沖縄ワールド! テーザースプリングレガッタに出場して

 来年6月、沖縄県国頭村で「テーザー世界選手権」が開催されます。現在、テーザーセーラーはベテランからビギナーまで、世界選手権を目指して盛り上がりを見せています。4月26、27日、葉山で開催された「テーザースプリングレガッタ」には例年を大きく上回る32艇が出場しました。ワールドを目標にテーザーに乗り始めたばかりの河内・千葉組からレポートが届きましたので紹介します。(BHM編集部)

沖縄全日本、世界選手権を目標にテーザーに乗り始めた河内万奈(右。筆者)/千葉有花。新潟大ヨット部時代はふたりともスキッパーをしていました

◎ぶっつけ本番のテーザーの初レース。これからがんばって練習します!

 私たちは新潟大学ヨット部のOBの同期でペアを組んでいます。学生時代はスナイプのスキッパー(河内)と470のスキッパー(千葉)をやっていました。関東に就職して、大学時代にお世話になったコーチの紹介をきっかけにテーザーに乗り始めました。(レポート/河内万奈)

 艇体の軽さゆえの不安定さにドキドキしながらも、楽しく乗っています。でも、乗り始めたばかりなこともあり、テーザースプリングレガッタは、船に振りまわされた初レースとなりました。

 今回、ぶっつけ本番でレースに臨んだのは、6月頭に開催される沖縄の全日本選手権に出る前にレースを経験しておきたかった、と言うのが最も大きい理由です。

 私自身、最後に公式のヨットレースに参加したのは約4年前です。今回はレースの感じを思い出すこと、テーザーのレース経験を積むことを目標にして初レースに臨みました。

スプリングレガッタが開催された葉山港。テーザーだけでなく、関東インカレ(470&スナイプ)、葉山ジュニア(OP)、シーホースも出艇して、スロープは大混雑でした

 大会初日は、オンデッキからハイクアウトコンディションで4レース行われました。

 第1レースは、南東から風が入るオンデッキ・コンディションでした。私たちはフレッシュウインドで走ることを目標に、出れそうなところからスタートしましたが、セールの引き込み量や角度がつかめず、難しさを感じました。

 トライアングルのコースを走るのが初めてだったこともあり、ダウンウインドも迷走してしまい、苦しい走りになってしまいました。学生時代に乗っていた船よりも、より細かいセールトリムが必要となることを痛感しました。

 第2レースからは、スキッパーとクルーを乗り換えて挑みました。

 テーザー特有のハンドリングに翻弄され、なかなか動作が上手くできませんでしたが、スキッパーのおかげで上マークを10位以内で回航。その後順位を落としたものの、12位でのフィニッシュとなり2レース目はまずまずの結果となりました。

 艇体が重いスナイプなどとは違い、少しの体重の乗せ方で船の挙動に影響します。面白い反面、難しいと感じました。

 3レース目以降は徐々に風が上がり、4レース目にはフルハイクコンディションで、初日の計4レースを終えました。

 着艇後にはたくさんの方々が声を掛けてくださり、翌日のレースに向けてのアドバイスもいただき、本当にあたたかいクラスだなと感じました。

スプリングレガッタ2日目は強風。沈艇もチラホラ見られました。河内・千葉組は残念ながらリタイアしました

 2日目は初日より風が強く、若干の不安の中、出艇しました。艤装に時間がかかってしまい、出艇が遅くなってしまいましたが、とてもレース海面が近く、無事予告信号の前に海面に到着できました。

 しかし、レース前にメインハリヤードが飛んでしまい、着艇したため、2日目のレースには参加できませんでした。とても残念でした。

 2日目はだんだんと風が吹き上がり、2レースで着艇となりました。レースに参加できませんでしたが、レース後着艇してくる方々を見て、強い風でも楽しく乗れるように練習していきたいと思いました。

 今回、テーザークラスのレースに初参加だったこともあり、準備不足な部分も多くありましたが、たくさんの方に助けていただき、無事に終えることができました。

 レースの結果は課題だらけですが、乗り始めたばかりなので、へこたれず、これから練習していこうと思います。まずは来月の沖縄でのレースに向けて、練習と船の整備を進めていこうと思います。

 今回のレースに参加して、テーザークラスのあたたかさを改めて感じました。

 大会中、助けてくださったみなさま、アドバイスをくださったみなさま、本当にありがとうございました。今後ともよろしくお願いします。

アットホームでビギナーにも超優しいテーザー仲間。次回大会は6月に沖縄で開催される全日本選手権(プレワールド)です
CATEGORY:  DINGHYINSHORENEWS