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微風から強風まで4レース実施。第2回関東470協会フリートレース

 春が訪れ、学生は新歓や春季選手権などで忙しい季節となりました。新しい息吹を感じる相模湾で、4月19、20日、「第2回関東470協会フリートレース」が開催されました。(レポート・写真/関東470協会)

江の島沖で開催された第2回関東470協会フリートレース。学生選手を中心に63艇がエントリーしました

 大会は、パリ2024オリンピック銀メダリストの吉岡美帆選手(ベネッセセーリングチーム)や、LA2028オリンピックを目指す磯崎 哲也選手(JPN22 Racing)も参加し、63艇のエントリーが集まりました。

DAY 1
 安定した南西の風が吹く中でレースが行われました。風速は5〜10ノット。波も穏やかで、選手たちにとって非常に快適な海面となりました。

 初日は予定通り3レース実施しました。スタートはゼネリコが多く、特に1レース目では風下から風上に流れる潮の影響もあり、BFDありでスタートしました。長いスタートラインでは、潮の影響や見通しを確認しておくことが必要です。

 同じ艇がスタートラインを上げていき、ゼネリコやリコールする場面が多くみられました。新年度となり、ペアも新しくなったチームが多いと思います。スタート前のルーティーンとして、何をいつやるか、時間配分等を決めておくといいですね。

 また1マークではスターボードタック、ポートタックのいずれでもオーバーセールしてマークに向かう艇が多く見受けられました。加えてオーバーセールしているのに、セールが風にあってなく、スピードがない選手も多かったです。レグの後半ではマークの位置を確認し、潮の影響など意識してマークにアプローチできるとよいと思います。

DAY 2
 早朝から南西の風が強く、定刻から遅れてのスタートとなりました。平均20ノットの中、1レース実施。上位層は安定した走りでしたが、普段乗りなれてない選手にとってはハードコンディションだったと思います。特に失敗した後のリカバリーを失敗するケースが多くみられました。

 大きなフリートほど、スタートが失敗した時に早くリカバリーできるかがポイントとなります。逃げタックを急ぐあまり、タック動作がうまくいかない、波でとまる、走りだしが遅い、他の艇との影響がある位置で、再度逃げタックが必要となる選手が多かったです。

 普段から、動作、マークと自艇の位置は意識して練習していると思います。普段、練習でやっていることを、大会で対応できるよう、大会の振り返り、次の練習での目標を定めて取り組んでください。

ロス五輪を目標に活動を開始した磯崎哲也が、パリ五輪銀メダルの吉岡美帆と出場(今回限定のペアです)。吉岡は昨年の8月以来の470乗艇となりました

※5月の関東470フリートレースは実施されませんが、江の島オリンピックウィーク(5月22〜25日)が開催されます。日本では貴重な国際ランキング大会で、470級にも多くの参加が見込まれます。みなさん、ぜひご参加ください。(BHM編集部)

2025第2回関東470協会フリートレース成績
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